引越し先で電気がつかない?ブレーカーやスマートメーターの確認方法
併せて、引越しにまつわる電気の手続き方法や、引越しのタイミングで考えておきたい損をしないための電気代節約のポイントについても解説します。
目次
入居時に電気がつかないシチュエーションとは?
引越し先で電気が使えないと、スムーズに新生活を始めることができません。
まずは、電気が使えない理由としてよくあるシチュエーションを押さえておきましょう。
ブレーカーを上げていない
電気を使えるようにするためには、ブレーカーを上げる必要があります。電力メーターの種類によってはブレーカーがない場合もありますが、引越し先にブレーカーが設置されている場合は、ブレーカーを上げましょう。ブレーカーの上げ方の詳細は、後程解説します。
電力会社に電気使用開始日のお知らせをしていなかった、または日にちを間違えていた
「スマートメーター」と呼ばれる新しいタイプの電力メーターを利用している物件では、事前に電気の使用を開始する日を電力会社に伝えておかないと、電気が使えません。スマートメーターについての詳細は、後程解説します。
スマートメーターではない従来型の電力メーターを使っている場合でも、事前の開始連絡をしておくことは可能ですので、あらかじめ連絡しておきましょう。
「開始日の連絡をしていたのに使えない」というときは、日にちを間違えていないか確認してみてください。
特に、旧居の電気の停止と引越し先の電気の開始の手続きをまとめて行う場合、「引越し日が◯日だから、◯日で旧居の電気を停止、翌日から引越し先の電気を開始」といった手続きをしてしまう可能性もありえます。
引越し当日の電気は、旧居と引越し先、両方で使えないと不便ですので、日にちを間違えないように注意してください。
照明器具に問題がある
電気がつかない場合、照明器具に問題がある可能性もあります。すべての部屋の電気がつかないのではなく、特定の部屋だけつかない場合は、照明器具のトラブルを疑ってみましょう。
送電に問題がある
電気がうまく部屋まで送られていないといった問題で、電気がつかないこともあります。このような場合は、電力会社に対応してもらわなければなりません。
引越し前に「スマートメーター」であるか確認を
スマートメーターとは、電力会社と通信することができる新しいタイプの電力メーターです。スマートメーターが設置されている物件では、引越し前に電力会社へ電気利用の連絡をしておかないと、電気を使うことができません。
仮に、物件の下見をした際に電気が通っていたとしても、管理会社や大家が電力会社に連絡をして、一時的に使えるようにしていた可能性もあります。物件の下見の際に、電力メーターがスマートメーターかどうかを管理会社や大家に確認し、必要に応じて開始手続きをとりましょう。
なお、スマートメーターでの電気開始手続きは、インターネットで簡単に行えます。引越し先のメーターの種類がわからない場合は、事前に確認しておくことをおすすめします。
新居入居時にブレーカーはどうやって上げる?
引越し先の電力メーターが従来型の場合、ブレーカーを操作することで電気が使用可能となります。下記の手順で、3つのスイッチを「入」にしましょう。
<従来型のブレーカーのスイッチの入れ方>
- 洗面所や玄関などに設置されているブレーカーの蓋を開ける
- 「◯◯A」と記載されている、向かって左側の「アンペアブレーカー」を上げて「入」にする
- 赤と黄色のボタンの隣にある中央付近の「漏電ブレーカー」を上げて「入」にする
- 向かって右側の「配線用遮断器」をすべて上げて「入」にする
ブレーカーを上げても電気がつかないときはどうする?
ブレーカーを上げたにもかかわらず電気がつかなかったら、次の対処を試してみてください。それでも電気が使えない場合は、電力会社に連絡しましょう。
新居の電気設備の種類を確認して対処する
ブレーカーを上げたのに電気がつかない場合、まずは電力メーターが従来型かスマートメーターかを確認しましょう。スマートメーターの場合、そもそもブレーカーがないこともあります。
スマートメーターだった場合は、電気開始手続きをしていたか、または電気の使用開始日を間違えて申請していないか確認しましょう。その上で電力会社に連絡し、状況を説明してください。その後は、電力会社の指示に従って対処をしていきます。
なお、アンペアブレーカーが設置されているスマートメーターでは、連続的にスイッチのオンオフを繰り返すと、停電してしまうこともあります。ブレーカーは無闇にいじらないようにしてください。
一方、従来の電気メーターが利用されている場合、ブレーカーを上げても電気が使えないときは漏電の可能性があります。漏電ブレーカーを上げた状態で、配線用遮断器のスイッチをひとつずつ上げてみてください。どれかを上げたタイミングで漏電ブレーカーが落ちたら、漏電の可能性が高いです。すぐに電力会社に連絡をして、状況を説明してください。
電力会社に問い合わせるときのポイント
引越し先の電気がつかず、電力会社に問い合わせをするときは、下記の情報があるとスムーズに話を進めやすくなります。
- ・住所
- ・契約者の氏名
- ・引越し日時
引っ越したばかりのときは、まだ住所を覚えていないこともありますので、手元に住所がわかる書類等を用意しておくことをおすすめします。電気がつかないトラブル時でも冷静に答えられるよう、情報は事前に整理しておきましょう。
引越しを機に、電力会社を比較検討してみる
引越しは、電力会社に問い合わせをするタイミングです。問い合わせをする前に、電力会社を比較してみてはいかがでしょうか。
今の時代は電力が自由化されたことで、人それぞれのライフスタイルに合った料金メニューを提供している事業者を選べるようになりました。複数の業者が電気事業に参入したことで市場競争が生まれ、お得な独自サービスを打ち出す業者も増えています。それらのサービスや自分のライフスタイルに合った料金プランを利用することで、電気代は簡単に節約できるようになってきています。
なお、「再生可能エネルギーで発電している会社から電気を買いたい」「自分の居住エリアではなく、故郷の地域の電力会社から電気を買いたい」といったユーザーの要望も、電力自由化によって叶えやすくなっています。電力自由化は自分にとって具体的にどのようなメリットがあるのか、各電力会社の公式サイトなどでチェックしてみましょう。
引越し先で電気が使えないときのQ&A
引越し先で電気が使えないと、夜になっても明かりがつけられず、暖房や冷房、スマートフォンの充電等もできません。そんな困った事態に陥ってしまったときや、引越し時の電気にまつわる疑問についてお答えします。
Q. 引越し先がスマートメーターで、電気の契約を忘れていたらどうなる?
引越し先の電力メーターがスマートメーターの場合、事前に連絡をしておかないと電気を使うことができません。ブレーカーを上げるだけで電気が使える従来の電力メーターとは違い、電力会社に遠隔で操作してもらう必要があるからです。
引越し先がスマートメーターなのに、電気の使用開始申込みをし忘れていたときは、すぐに電力会社に連絡をしてください。ただし、連絡をしたとしても、その場ですぐに開通手続きをしてもらえるわけではありません。当日中に電気が使えるようになる可能性は低いといえるでしょう。特に、土日祝日や、引越しのハイシーズンの場合、電気が使えるようになるまでに時間がかかることもあります。くれぐれも事前連絡は忘れないように注意してください。
Q. 頻繁にブレーカーが落ちるようになってしまったらどうすればいい?
同時にたくさんの電化製品を利用すると、ブレーカーが落ちてしまうことがあります。これは、契約しているアンペアブレーカーの容量不足が原因です。引越し先の契約アンペアが低いと、旧居で暮らしていたときと同様にたくさんの家電を使用すると、ブレーカーが落ちやすくなることもあります。
とはいえ、エアコンと炊飯器と電気ポットなど、「一度に使えないと不便」という家電もあるでしょう。日常生活を送る上で頻繁にブレーカーが落ちるのは不便ですので、契約アンペア数の変更を検討してください。
契約アンペア数の変更は、電力会社に依頼をすれば簡単にできます。ただし、賃貸住宅の場合は、事前に管理会社や大家に変更をしていいか、確認が必要です。
なお、スマートメーターの場合、契約アンペア数の変更は電力会社が遠隔操作で行うため、室内に業者が入って工事をしたり、操作の立ち会いをしたりする必要はありません。一方、従来型の電力メーターを使っている場合は、変更工事の立ち合いが必要です。
Q. 引越し時に電力会社は選び直したほうが良い?
引越しをしたタイミングは、電力会社の見直しの絶好の機会です。電力が自由化されたことで、利用者はライフスタイルに合ったサービスを自由に選択できるようになりました。
電力会社を切り替えて、家族の暮らしに合った電気料金プランを選択すれば、電気代の節約につながるケースは多いです。同時に、今まで電気代の支払でどれだけ損をしていたかもわかるでしょう。
電力会社によっては、電気代の支払いでポイントが貯まるところもあります。電気代で損をしないだけでなく、お得な特典をもらえることもありますので、電力会社の見直しはおすすめです。
特に、電力市場に新規参入してきた「新電力」と呼ばれる新しい電力会社の多くは、自社のウェブサイトに料金プランの説明や料金シミュレーションなどを掲載していますので、チェックしてみてください。
【まとめ】引越しを機に電気料金の見直しをしてみよう
電力自由化によって、これまでになかった新しい料金プランやお得なサービスが続々と登場しています。各電力会社は、それぞれ特徴的なプランやサービスを用意していますので、引越しのタイミングで電力会社の切り替えは検討しないと損だといえます。
これまでと同じ電気の使い方をしても、電気料金が安くなる可能性はあります。従来の電力会社のままではもったいないので、まずは料金シミュレーションをチェックしてみましょう。
\5つの質問に答えるだけ/
電気料金シミュレーションHTBエナジーでんきも、電力自由化によってさまざまなサービスを展開している電力会社のひとつです。
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