こたつの電気代は安い?エアコンとの比較や1ヶ月の平均電気代を解説
こたつは電気代が安いという話を聞くこともあれば、実は暖房効率が良くないという話を耳にすることもあります。今回は、こたつにかかる電気代の検証や、こたつを使用するメリット・デメリットをまとめました。こたつの節電テクニックも解説していますので、ぜひ冬場の節電に役立ててください。
目次
ほかの暖房機器と比較して、こたつのコスパは良い?
こたつは電源を入れると短時間で暖かくなり、効率良く体を暖められる暖房機器です。ヒーターユニットから放出される熱が下半身を直接暖めてくれることに加え、掛布団によって熱が逃げにくい構造になっています。足先など下半身が冷えやすい人にも適した暖房機器といえます。
こたつは効率良く暖がとれますが、使用するにあたって気になるのが電気代です。
下表は、こたつとほかの暖房機器にかかる1時間・1日・1ヵ月の電気代を比較したものです。
電気代27円/kWh(※)を目安として、それぞれの電気代はいくらになるのか確認していきましょう。
※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電力料金の目安単価。
1時間 | 1日 (8時間) |
1ヵ月 (30日) |
|
---|---|---|---|
こたつ (※1) |
4.3円 | 34.4円 | 1,032円 |
エアコン (※2) |
31.3円 | 250.4円 | 7,512円 |
ホットカーペット (※3) |
13.5円 | 108円 | 3,240円 |
電気毛布 (※4) |
1.5円 | 12円 | 360円 |
※1 YAMAZEN GLP-8060(消費電力300W)の場合
※2 DAIKIN S25YTES-W(消費電力1,160W)の場合
※3 アイリスオーヤマ IHC-20(消費電力500W)の場合
※4 Panasonic DB-U12T-C(消費電力54W)の場合
主な暖房機器のうち、電気代が最も高いのはエアコン、最も安いのは電気毛布とわかります。こたつはエアコンの約7分の1、ホットカーペットの約3分の1の電気代で使用できることから、コストパフォーマンスの良い暖房機器といえるでしょう。
こたつの電気代は、ほかの暖房機器の電気代を上回らない?
こたつにかかる電気代は、使用するこたつの消費電力によって異なります。上記の例で挙げたこたつは消費電力300Wと小型のため1〜2人用です。3〜4人や6人用といった大人数用のこたつの場合は搭載されているヒーターユニットも大型のため、消費電力も大きくなります。
ですから、大人数用のこたつを長時間使用すれば、ホットカーペット並みの電気代になることはありうるでしょう。しかし、エアコンを上回る電気代がかかることはほぼありません。冬場にエアコンではなくこたつを使用すれば、電気代の節約につながるのです。
こたつのメリット
暖房機器としてこたつを使用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。こたつの3つのメリットを確認していきます。
効率良く電気代が節約できる
前述したように、こたつはエアコンなどよりも消費電力が小さい点がメリットです。
さらに、こたつは掛布団によって内部の熱が逃げにくいことから、一度暖まれば「弱」モードにしても暖かく感じられます。エアコンなどを長時間つけたままにするよりも、効率良く暖をとれるのです。
手足を集中的に暖められる
冬場に寒いと感じる原因のひとつに、手足などの体の末端が冷えやすいことが挙げられます。特に手足が冷えたままだと、室温を多少上げてもなかなか体が暖まらないこともあるはずです。
こたつは、ヒーターユニットの熱が手足に直接あたるため、体の末端を短時間で集中的に暖められます。冷え性の人にとって、こたつは効果的に暖をとれる暖房機器といえるのです。
部屋が乾燥しにくい
エアコンなどの空調機器は風を吹き出すため、部屋の空気が乾燥しやすいという欠点があります。湿度が低いと暖房が効きにくくなるだけでなく、喉や鼻の粘膜を痛めやすくなります。
しかし、こたつは風を吹き出さない暖房機器のため、部屋の空気が乾燥しにくい点がメリットです。冬場の乾燥が気になる人にも、おすすめできる暖房機器といえるでしょう。
こたつのデメリット
暖房機器として見た場合、こたつにはデメリットとなりうる面もあります。こたつの主なデメリットは下記の4点です。
部屋全体が暖まらない
こたつが暖められる範囲は、ヒーターユニットの周囲に限られています。エアコンのように部屋全体を暖めることはできないため、体がこたつから出ている部分はすぐには暖まりません。暖かいのはこたつの内部だけなので、「一度こたつに入ったら出られなくなる」といった状況になりやすいのです。
大きなスペースを占める
こたつは、ほかの暖房機器よりも床に大きなスペースを占めるというデメリットがあります。壁に設置できるエアコンや部屋の隅に置くことができるストーブなどとは違って、こたつに部屋の大部分を占拠されてしまうこともあるでしょう。省スペースで使用するのが難しい点は、こたつのデメリットといえます。
使用しない時期は収納場所が必要
こたつは使用しない時期に、収納場所を確保する必要があります。夏場はテーブルとして活用できるタイプのこたつも増えているものの、少なくとも掛布団を収納するスペースは確保しておかなくてはなりません。収納場所も考慮しておく必要があることは、こたつのデメリットといえるでしょう。
こたつ中心の生活になりがち
こたつの内部は暖かいですが、体全体はすぐには暖まらないため、こたつに入っている時間は長くなりがちです。こたつ中心の生活になってしまうと、姿勢が悪くなる原因にもなりうるでしょう。こたつが快適であればあるほど、こたつから出られなくなってしまうのはデメリットといえます。
こたつの節電テクニック
こたつの選び方や使い方を工夫すると、効果的な節電につながることがあります。下記の節電テクニックを実践して、こたつにかかる電気代をできるだけ抑えていきましょう。
リモコンで温度調節可能なこたつを選ぶ
こたつは、できるだけ温度調整が可能なリモコン付きの製品を選びましょう。こたつ内部が暖まってきたら「弱」モードに切り替えることで、消費電力を最小限に抑えて暖をとることができます。
カーボンフラットヒーター搭載のこたつを選ぶ
省エネタイプのヒーターであるカーボンフラットヒーター搭載のこたつを選ぶことも、効果的な節電対策になります。カーボンフラットヒーター搭載のこたつは、薄型のヒーターがこたつの面積いっぱいに搭載されているため、暖めムラが少ないのです。ヒーターそのものの省エネ性能も高いため、効果的に節電することができます。
人感センサー付きのこたつを選ぶ
こたつの電源の切り忘れは、無駄な電力を消費する原因となります。人感センサー付きのこたつを選ぶと、使用していないときは自動的に電源がオフになるため、電気を無駄なく使えるのです。
敷布団やラグは必須アイテム
こたつが発した熱をできるだけ逃げにくくする上で、掛布団やラグの使用は必須です。特に床面がフローリングの場合は床の冷気が伝わりやすいため、厚手のラグを敷くことで断熱効果が得られます。
断熱シートがあればより効果的
ラグの下に断熱シートを敷くと、こたつが発した熱が床に逃げにくくなり暖房効果が高まります。こたつ内部が一度暖まれば、より長時間熱を蓄えておけるようになり、節電にもつながるのです。
掛布団はこたつの大きさに合った物を使う
掛布団は、こたつのサイズに合った物を選びましょう。こたつに対して掛布団が小さいと、熱が逃げやすく暖房効率が悪くなります。冷気を遮断する効果が高くなる、厚手の掛布団を使用するのがおすすめです。
設定は「中」以下を選択する
こたつの設定温度は、「中」以下を選択しましょう。こたつは、ヒーターユニットから体までの距離が近いため、「強」では熱すぎることが多いからです。設定温度を「中」以下で使用すれば、電力の余計な消費を防ぐことができます。
電気料金プランを見直す
電気料金プランそのものを見直すことも、電気代の節約に有効な方法のひとつです。「HTBエナジーでんき」は、従来の大手電力会社よりも電気料金単価を抑えたプランや時間帯によって電気料金単価が割安になるプランなど、さまざまなお得なプランを用意しています。契約の切り替えはWEBで完結し、契約後に供給される電気の質は従来と変わりません。
こたつの電気代にまつわる疑問をQ&Aで解消!
こたつの電気代について、よくある質問をQ&Aにまとめました。こたつを活用するか迷っている方はぜひ参考にしてください。
Q. こたつのコスパは良い?
1〜2人用のこたつの場合、電気代はエアコンの約7分の1、ホットカーペットの約3分の1です。こたつはほかの暖房機器と比べてコストパフォーマンスが良いといえます。
Q. こたつを使うメリットは?
こたつはコストパフォーマンス以外にも、手足を集中的に暖められる、部屋が乾燥しないといったメリットがあります。効率良く暖をとりながら、電気代を節約できる暖房機器といえるでしょう。
【まとめ】電気代を効果的に節約するなら、こたつの活用と電気料金プランの見直しを
こたつはほかの暖房機器と比較して、節電効果に優れたアイテムです。こたつを上手に活用することで寒い季節を乗り切り、電気代を効果的に節約しましょう。
なお、冬場の電気代を節約するには、電気料金プランを見直すのもひとつの方法です。契約件数26万件を突破(2020年10月現在)している「HTBエナジーでんき」は、電気代がお得な新電力の中でも信頼の置ける電力会社として多くのお客様から支持されています。公式サイトでは契約前後の電気代を比較できる料金シミュレーションも用意していますので、どのくらい電気代が安くなるのか、ぜひ比較してみてください。
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