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1kwhとはどれくらい?電気代の計算方法や電力料金単価について

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1kwhとはどれくらい?電気代の計算方法や電力料金単価について
昨今の電気代高騰を受けて、これまで以上に電気代を気にかけている方もいるかもしれません。電気代がどのように決まっているのか、計算するにはどうすればいいのか、確認しておきたいと思っている方も多いでしょう。
今回は、電気代の計算方法や実際の計算例を、電気代の最新情報をもとに解説します。家庭でよく使われている電化製品の電気代についても詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

各社が電気料金を見直し中

燃料価格の高騰やウクライナ情勢などの影響を受け、2021年から電気代の値上がりが続いています。
下記のグラフは、2004年4月~2022年2月までの電気代の推移を表したものです。2021年の初頭から、電気代が上がり続けていることが確認できます。

■電気代の推移(2014年3月~2022年2月)

電気代の推移(2014年3月~2022年2月)

※出典:「東京電力エナジーパートナー「数表でみる東京電力・平均モデルの電気料金」より加工

さらに、全国の大手電力会社は2023年4月以降、続々と料金プランの見直しを発表しています。2023年4月現在、各社が経済産業省に申請した値上げ幅は17.6~40.9%であることから、申請どおりに承認されれば電気代の大幅な値上がりは避けられません。

なお、燃料価格が徐々に下落傾向にあることなどを踏まえ、経済産業省は電気代の値上げ幅を抑えて申請し直すよう各社に通達しています。
ただし、あくまでも「値上げ幅を抑える」という指示にとどまっていることから、電気代が上がる可能性はなくなっていません。電気代の動向は、今後も予断を許さない状況が続いていくと考えられます。

電気料金の仕組み

そもそも電気料金は、どのように決められているのでしょうか。基本的な計算方法は下記のとおりです。

<電気代の計算方法>
電気代=基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金
「電力量料金」は「燃料費調整額」によって毎月調整されています。燃料費調整額は、燃料価格の価格変動などを吸収することを主な目的として設けられているもの。電力大手各社が料金プランの見直しを国に申請する以前から電気代が上がり続けていた原因は、主にこの燃料費調整額が加算されていたことにあるのです。

なお、上記の計算式は、あくまでも基本的な電気代の計算式です。電力会社や料金プランによっては、それぞれ独自の項目が追加されているケースがあります。電気料金の体系は、電力会社によって異なるのが実情といえます。

自宅の電気代を把握するには?

自宅の電気代を実際に計算するには、どうしたら良いのでしょうか。最新情報を踏まえた上で、具体的な計算方法を押さえていきます。

電力料金の目安単価は31円に

自宅の電気代を計算するには、下記の計算式を用います。

<電気代の計算式>
電気代=1時間あたりの消費電力(kWh)×電力料金単価(円/kWh)×使用時間(h)
「電力料金単価」とは、1時間あたりにかかる電気料金の目安のこと。2014年4月から、一般的に電気料金単価は27円/kWhとされてきました。電化製品などのカタログや、メーカー各社のWEBサイトなどで紹介されている電気料金の目安に関しても、その多くは27円/kWhを電力料金単価として算出されていたのです。

しかし、近年の電気料金の値上げを受け、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会は2022年7月22日、電気料金の目安単価を31円に引き上げました。今後、電気代を計算する際には、31円/kWhを電気料金単価として用いる必要があります。

消費電力の確認方法

家庭で使用する電化製品の消費電力を確認するには、いくつかの方法があります。下記に挙げるいずれかの方法で消費電力を確認してみましょう。

<電化製品の消費電力の確認方法>
・電化製品の本体に貼付されているシールなどをチェックする
・電化製品の取扱説明書に記載されている仕様一覧などを確認する
・メーカーのWEBサイトで製品型番から調べる

消費電力の単位はW(ワット)です。例えば、「消費電力1,200W」といったように記載されているケースが多いです。ただし、電化製品によっては、運転モードなどに応じて消費電力が変動することがあります。消費電力が「600~1,200W」のように幅を持たせて記載されている場合は、運転モードや温度設定によって消費電力が変動すると捉えてください。

一般的な電気代の計算例

ここでは、消費電力1,200Wの電化製品を3時間使用した場合を例として、電気代の計算方法を確認していきます。

<電気代の計算例>
・消費電力(kWh):1,200W÷1,000=1.2kW
・電力料金単価(円/kWh):31円/kWh
・使用時間(h):3時間

⇒ 1.2kWh×31円/kwh×3h=111.6円

上記の計算例より、1,200Wの電化製品を3時間使用すると111.6円の電気代がかかることがわかります。電化製品の消費電力がわかれば、自宅の電気代は細かく算出可能です。

HTBエナジーってどんな新電力?

よく使う電化製品の電気代

続いては、家庭でよく使われている電化製品の電気代を実際に計算していきます。どの電化製品にどの程度の電気代がかかっているのかを確認していきましょう。

電化製品の電気代の計算式

まずは、電化製品にかかる電気代を計算する際の基本的な計算式を押さえておきましょう。多くの電化製品には、W(VA)やkWといった単位で消費電力が表示されています。それぞれの計算方法を把握しておくと、電化製品の電気代はスムーズに計算できます。

<種類別・電化製品の電気代計算式>
・単位がW(VA)の場合:電気代=消費電力(W、VA)÷1,000×電力料金単価(円/kWh)×使用時間(h)
・単位がkWの場合:電気代=消費電力(kW)×電力料金単価(円/kWh)×使用時間(h)

エアコンの電気代

夏と冬に欠かせないエアコンの電気代を計算していきます。6畳用のエアコンを例に、冷暖房時の電気代をそれぞれ確認していきましょう。

■冷暖房の電気代例
  消費電力 1時間の電気代 1日(8時間)の電気代 1ヵ月(30日)の電気代
暖房運転時 160~
1,175W
4.96~
36.43円
39.68~
291.4円
1,190.4~
8,742円
冷房運転時 190~
820W
5.89~
25.42円
47.12~
203.36円
1,413.6~
6,100.8円

※株式会社日立製作所「RAS-AJ22M

エアコンの電気代に幅があるのは、最大出力での運転時とアイドル運転時の消費電力に差があるからです。エアコンは室温と設定温度の差が大きい場合に多くの電力を消費します。温度設定の上げすぎや下げすぎには注意し、風量を「自動」に設定すると、効率良く電気を使うことができるでしょう。

テレビの電気代

液晶テレビと有機ELテレビ、プラズマテレビでは消費電力が異なります。同じ画面サイズで比較した場合、「プラズマテレビ>有機ELテレビ>液晶テレビ」の順に多くの電力を消費するのが一般的です。

■テレビの電気代例
  消費電力 1時間の電気代 1日(2時間)の電気代 1ヵ月(30日)の電気代
液晶 129W 4円 8円 240円
有機EL 151W 4.68円 9.36円 280.86円
プラズマ 462W 14.32円 28.64円 859.32円

※液晶:株式会社東芝「REGZA 50C350X」、有機EL:ソニー株式会社「BRAVIA KJ-50X80K」、プラズマ:パナソニック株式会社「VIERA TH-P50V2

冷蔵庫の電気代

冷蔵庫は通常、年間を通じて電源を入れたまま使用します。そのため、年間にかかる電気代を計算するのが一般的です。
シャープ株式会社の「SJ-AW50G(502L)」の場合、年間消費電力量は290kWhであることから、年間にかかる電気代は8,990円となります。

照明器具の電気代

照明器具は、光源の種類によって消費電力が異なります。蛍光灯、白熱電球、LEDにかかる電気代は、下記のとおりです。

■照明器具の電気代例
  消費電力 1時間の電気代 1日(6時間)の電気代 1ヵ月(30日)の電気代
蛍光灯 60W 1.86円 11.16円 334.8円
白熱電球 11W 0.34円 2.05円 61.38円
LED 7.4W 0.23円 1.38円 41.29円

※蛍光灯:株式会社ヤザワコーポレーション「長寿命シリカ60W形」、白熱電球:パナソニック株式会社「パルックボールEFD15EL11EF2」、LED:パナソニック株式会社「プレミアX LDA7LDGSZ6

洗濯機の電気代

洗濯機は、乾燥機能がついている機種では一般的に洗濯時よりも乾燥時のほうが多くの電力を消費します。縦型の全自動洗濯機とドラム式洗濯機の電気代を確認してみましょう。

■洗濯機の電気代例
  消費電力 1時間の電気代 1日(2時間)の電気代 1ヵ月(30回)の電気代
縦型 255W 7.9円 15.81円 474.3円
ドラム式 洗濯:280W
乾燥:1,170W
洗濯:8.68円
乾燥:36.27円
17.36円
72.54円
洗濯:520.8円
乾燥:2,176.2円

※縦型:株式会社日立製作所「BW-V80H」、ドラム式:シャープ株式会社「ES-H10D

一般的な電気代の平均額

電化製品ごとの電気代の目安を確認した後は、これらの電化製品を実際に使用して生活した場合、どれくらいの電気代がかかるのかを見ていきましょう。下記は、一般的な電気代の平均額です。

<電気代平均額>
・1人暮らし:6,808円/月
・2人世帯:1万1,307円/月
・3人世帯:1万3,157円/月
・4人世帯:1万3,948円/月
・5人世帯:1万5,474円/月

※出典:総務省統計局「家計調査(2022年)単身世帯」「家計調査(2022年)2人以上世帯

上記は年間を通した全国平均のため、実際には地域や時期によって電気代は変動します。地域別の電気代平均額は下記のとおりです。

<地域別の電気代平均額>
・北海道地方:1万3,084円
・東北地方:1万3,835円
・関東地方:1万2,262円
・北陸地方:1万5,517円
・東海地方:1万2,439円
・近畿地方:1万2,221円
・中国地方:1万4,743円
・四国地方:1万3,450円
・九州地方:1万1,894円
・沖縄地方:1万1,616円

※出典:総務省統計局「家計調査(2022年)都市階級・地方・都道府県庁所在市別」の場合

現在の電気代・電気使用量の確認を

電気をできるだけ効率良く使い、電気代を節約するには、現在の電気代や電気使用量を把握しておくことが大切です。
電気代は、電化製品の使い方や電力会社との契約内容によって節約できる場合があります。電気代が高いと感じる方は、下記に挙げるポイントを押さえて削減していってください。

電力消費量の大きい電化製品の使用時間を短くする

電気代がかかりやすいのは、消費電力の大きい電化製品です。大型のモーターを搭載したものや、熱源となる装置を備えたものは、消費電力が大きくなる傾向があります。

具体的には、ドライヤーや電子レンジ、エアコン、掃除機といった電化製品は、消費電力が比較的大きいものが少なくありません。こうした電化製品の使用時間をできるだけ短くするとともに、無理のない範囲で使用頻度を減らすことが電気代の節約につながります。

電気料金プランを見直す

契約している電気料金のプランを見直すことも、電気代の節約につながる効果的な方法です。2016年4月に電力小売が自由化されて以来、契約する電力会社を消費者が自由に選べるようになりました。地域の大手電力会社に限らず、新電力会社を含めて検討することで、電気の使い方やライフスタイルに合った料金プランを選びやすくなるでしょう。

例えば、日中は自宅を不在にすることが多く、電気を使うのは主に夜間である世帯では、夜間の電気代が割安になるプランのほうが電気代を抑えられる可能性があります。料金プランを見直すことで、無理なく電気代を節約できる場合もあるのです。

各種割引サービスを活用する

電力会社によっては、さまざまな割引サービスを提供している場合があります。下記は、電気代割引サービスの一例です。

<電気代割引サービスの一例>
・口座振替割引:月々の電気代を口座振替にすることで割引が適用される
・長期契約割引:一定期間契約を継続することを条件に割引が適用される
・ガスのセット割引:電気とガスを同じ事業者で契約すると割引が適用される
・インターネット回線のセット割引:電気とインターネット回線を同じ事業者で契約すると割引となる
・オール電化住宅向け割引:エコキュートなど夜間蓄熱式機器を利用する場合に割引が適用される

割引サービスの有無や割引される金額は、電力会社ごとに異なります。現在契約している電力会社の割引サービスをチェックするとともに、電力会社を乗り換える際には乗り換え先の割引サービスも併せて確認しておくといいでしょう。

電気代にまつわる疑問をQ&Aで解消!

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電気代に関して、よくある質問をQ&A形式でまとめました。疑問点や不明点を解消して、電気代を上手に節約していきましょう。

Q. 電気料金はどのくらい値上がりしたの?

全国の大手電力会社は2023年4月以降、続々と料金プランの見直しを発表しています。2023年4月現在、各社が経済産業省に申請した値上げ幅は17.6~40.9%です。値上げ幅が大きい地域は、実に1.5倍近くの電気代値上げも想定されています。

Q. 電気代の計算方法は?

電気代は下記の数式を用いて計算します。

<電気代の計算方法>
電気代=1時間あたりの消費電力(kWh)×電力料金単価(円/kWh)×使用時間(h)
電力料金単価は2014年4月から27円/kWhが目安とされてきましたが、昨今の電気料金の値上げにより2022年7月22日以降は、31円/kWhに引き上げられています。電化製品の取扱説明書などでは27円/kWhを基準に電気料金の目安が示されているケースが少なくありません。この場合、電気料金を1.15倍することで31円/kWhの場合にかかる電気料金の目安を知ることができます。

Q. 一般的な電気代は平均どれくらい?

総務省統計局が公表している「家計調査(2022年)」によれば、電気代の平均(月額)は1人暮らしで6,808円、2人世帯で1万1,307円、3人世帯で1万3,157円、4人世帯で1万3,948円、5人世帯で1万5,474円です。これらは、年間を通じた全国平均額のため、実際には季節や居住地によって電気代が変動する場合があります。あくまで一般的な目安として、自宅の電気代が上記の電気代を大きく上回っていないか確認しておくといいでしょう。

【まとめ】電気代を上手に抑えるには、電気料金プランを見直すのが効果的

電気代がどのくらい上がっているのかを把握するには、電気代の計算方法や現状の電気代を把握しておくことが大切です。世帯ごとに電気の使い方やライフスタイルは異なるため、今回紹介したポイントを参考に、自宅でかかっている電気代をチェックしてみてください。

電気代を上手に抑えるには、電気料金プランを見直すのも効果的な方法です。HTBエナジーは契約件数26万件を超える安心・安全な新電力会社です。電力会社を乗り換えても送配電事業者は従来のままのため、供給される電気の質や災害時の復旧対応に変わりはありません。電力会社を見直す際には、ぜひHTBエナジーをご検討ください。

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