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コラム

電気代の基本料金とは?従量制などの仕組みや節約方法などを解説

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電気代の基本料金とは?従量制などの仕組みや節約方法などを解説
電気料金の検針票・領収証には、基本料金という項目があります。基本料金とは何を指しているのか、そして、どのように決まっているのでしょうか。
今回は、電気の基本料金について、2023年6月以降の電気料金値上げも踏まえた上で、仕組みをわかりやすく解説します。電気料金節約の検討方法についても併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

電気料金の基礎知識

電気料金はどのように決まっているのでしょうか。まずは、電気料金制の種類と電気料金算定の仕組みのほか、電気料金の単価がどのように決まっているのかを見ていきます。

電気料金制の種類

電気料金制には、大きく分けて3種類があります。それぞれどのようなものなのか確認していきましょう。

・定額料金制
定額料金制とは、使用電力量にかかわらず一定の料金を支払う方式です。電力を多く使っても、まったく使わなくても同じ料金がかかるため、常に多くの電力を必要とする場合に適しています。
・従量料金制
従量料金制は、15kWhを最低使用量とし、15kWhを超えて使用した分は使用量に応じた料金がかかる方式です。一般家庭では従量料金制で契約しているケースが多く見られます。
・基本料金制
基本料金制とは、基本料金+使用電力に応じた料金がかかる方式で、二部料金制と呼ばれることもあります。事業所や工場など、電力を多く使う場合に採用されることが多い料金制です。

電気料金算定の仕組み

電気料金は、消費者が不当な金額を請求されることのないよう、「電気料金の三原則」にもとづいて算定することになっています。電気料金の三原則とは、具体的に下記の3つを指します。

・原価主義の原則
原価主義の原則とは、発電などに必要な原価を適正に算出した上で、適正な利潤を加えた料金を定めることを指します。電力会社が多くの利益を得たいからといって、不当に高額な料金を設定することは認められていません。
・公正報酬の原則
公正報酬の原則は、発電所や送電設備などの維持に必要な資金調達コストにもとづき、事業の報酬を公正に定めることを指します。電力会社のうち特定の1社だけが、他社と比べて不自然に高い料金を設定してはならないというルールです。
・料金公平性の原則
電気事業は公益性が高いことから、消費者間の公平性を保てるよう料金を設定しなければなりません。これを料金公平性の原則といいます。特定の顧客だけに電気料金を優遇するなど、公平性を欠く行為は認められていないのです。

電気料金の単価を決める要素

月々の電気料金は、基本料金・電力量料金・再生可能エネルギー発電促進賦課金の合計額で決まります。
詳しくは下図のとおりです。

■月々の電気料金の内訳

月々の電気料金の内訳

基本料金は、電力使用量にかかわらず毎月必ずかかる固定費です。
電気を多く使った月も、まったく使わなかった月も、基本料金は同じ金額で請求されます。

電気の基本料金の内訳

電気の基本料金が毎月必ずかかるのは前述のとおりですが、この金額は契約している電力会社が料金プランごとに設定しています。基本料金の主な内訳を見ていきましょう。

■電気の基本料金の主な内訳

電気の基本料金の主な内訳

基本料金は、電力会社が電力の供給を維持するために必要な金額を算出した上で設定されています。
基本料金が固定料金とされているのはそのためです。

電気の基本料金の制度

電気の基本料金には、アンペア制と最低料金制という、2つの料金制度があります。
それぞれどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

アンペア制:契約アンペア数によって基本料金が決まる方式

アンペア制とは、契約するアンペア数によって基本料金が決まる方式のことです。契約アンペア数が低ければ基本料金は低く抑えられますが、使用できる電力の総量も小さくなります。北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、九州電力が提供している「従量電灯プラン」はアンペア制です。
例えば、東京電力の従量電灯Bは、契約アンペア数に応じて下記のような基本料金を定めています。

■東京電力従量電灯Bの基本料金(2023年4月1日以降)
契約アンペア数 基本料金
10A 295円24銭
15A 442円86銭
20A 590円48銭
30A 885円72銭
40A 1,180円96銭
50A 1,476円20銭
60A 1,771円44銭

※出典:「東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」

アンペア制の基本料金は全国一律ではなく、契約する電力会社によって異なります。下表の北海道電力と九州電力の基本料金例を見ても、それぞれ料金に違いがあることが確認できます。なお、同じ電力会社であってもプランによって基本料金には差異があるため、電気の使い方や毎月の使用量に応じて上手に選択することが大切です。

■北海道電力と九州電力の基本料金例(2023年6月1日以降)
契約アンペア数 北海道電力(従量電灯B) 九州電力(従量電灯B)
10A 374円00銭 316円24銭
15A 561円00銭 474円36銭
20A 748 円00銭 632円48銭
30A 1,122円00銭 948円72銭
40A 1,496円00銭 1,264円96銭
50A 1,870円00銭 1,581円20銭
60A 2,244円00銭 1,897円44銭

※出典:「北海道電力「【補正申請時】電気料金単価表(2023年6月1日実施)」九州電力「従量電灯B」

最低料金制:契約アンペア数にかかわらず最低料金が定められる方式

最低料金制とは、契約アンペア数にかかわらず最低料金が定められている方式のことです。実際に使用した電力量が最低料金の電気料金を下回っていたとしても、最低料金は必ず請求されます。関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力が提供している「従量電灯プラン」は最低料金制です。

一例として、関西電力の「従量電灯A」では1契約あたり最初の15kWhまで433.41円の最低料金が設定されています。15kWhを超えた分については、使用量に応じて電力量料金が加算される仕組みです。

※出典:「関西電力「従量電灯A」

電気の基本料金を安くすれば電気代は節約できる?

電気の基本料金を安く抑えることができれば、トータルで電気代は節約できるのでしょうか。

結論からお伝えすると、基本料金が下がればその分だけ電気代は安くなります。ただし、契約アンペア数を下げると、電気の使い方によってはブレーカーが落ちる可能性が高まってしまいます。契約アンペア数は無理に下げるよりも、各家庭に適した料金プランを選んだほうがいいでしょう。

電気の基本料金にまつわる疑問をQ&Aで解消!

電気の基本料金にまつわる疑問をQ&Aで解消!

電気の基本料金について、よくある疑問とその回答をQ&Aにまとめました。電気料金に対する理解を深める上でお役立てください。

Q. 電気の基本料金にはどんな種類があるの?

電気の基本料金には、大きく分けてアンペア制と最低料金制があります。アンペア制は契約アンペア数に応じて基本料金が決まる方式です。最低料金制は契約アンペア数にかかわらず最低料金が決められているため、最低料金が基本料金に相当します。

Q. アンペア制と最低料金制は何が違う?

アンペア制の場合、契約アンペア数によって基本料金が異なります。一方、最低料金制は契約アンペア数にかかわらず15kWh分の電気料金が最低料金として定められている点が、アンペア制との大きな違いです。アンペア制であれば契約アンペア数を下げれば電気料金は安くなりますが、使用できる電力の総量も小さくなるため、普段使用する電力に応じて契約アンペア数は選択しましょう。

Q. 月々の電気料金はどうやって決まるの?

月々の電気料金は、下記の計算式で算出されます。

<月々の電気料金の計算式>
電気料金=基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金
電力量料金と再生可能エネルギー発電促進賦課金は、いずれも電気の使用量に応じて増えていきます。
一方、基本料金は固定費であり、電気の使用量にかかわらず一定額が請求される仕組みです。

Q. 電気の基本料金の内訳は?

電気の基本料金の内訳は、「発電の設備費」「人件費」「機材費」「その他諸経費」です。これらは、電力会社が電気を安定供給する体制を維持するために必要な金額から算出されています。
なお、基本料金を含む電気料金は「原価主義の原則」「公正報酬の原則」「料金公平性の原則」の3つの原則によって決める必要があるため、電力会社が独自に高額な電気料金を設定することはできません。

【まとめ】HTBエナジーなら、自分のライフスタイルに合った料金プランを選べます

電気の基本料金は、電力会社が電気の安定的な供給体制を維持するために必要な金額から算出されています。基本料金を抑えることで電気料金を下げることも可能ですが、家庭内で使用する電力を大幅に減らすのは不便につながります。無理に契約アンペア数を下げるよりも、電気料金プランそのものを見直すほうが現実的です。

電気料金プランの選択肢を広げたい方は、ぜひHTBエナジーの料金プランもチェックしてみてください。HTBエナジーでは、毎日2時間電気代が無料になるプランやオール電化住宅向けのプランなど、さまざまなライフスタイルに合った料金プランをご用意しています。この機会に電力会社の乗り換えも含めて検討してみてはいかがでしょうか。

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