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スポットクーラーの電気代は高い?消費電力や節約する方法を解説!

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スポットクーラーの電気代は高い?消費電力や節約する方法を解説!
夏場の暑さが厳しさを増している昨今、クーラーは欠かせない電化製品のひとつとなっています。しかし、何らかの理由で部屋にクーラーを設置できないことがあります。そこで、便利に活用できる冷房器具が「スポットクーラー」です。スポットクーラーは手軽に使用できる点が強みですが、電気代が高くないのか不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
今回は、スポットクーラーにかかる電気代やメリット・デメリットのほか、エアコンとの違いについて解説します。スポットクーラーの電気代節約方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

スポットクーラーとは、移動式のコンパクトなエアコンのこと

スポットクーラーとは、移動式のコンパクトなエアコンのことです。一般的な壁掛けエアコンには室内機と室外機がありますが、スポットクーラーには室外機がありません。一般的な家庭用100Vのコンセントに対応しており、設置場所を選ばず利用できる点が特徴です。

なお、持ち運びが可能な冷房器具には、スポットクーラーのほかに「パーソナルクーラー」があります。パーソナルクーラーとは、卓上に設置できる小型冷風扇のことです。スポットクーラーとパーソナルクーラーの大きな違いは、冷風を作り出す仕組みにあります。

スポットクーラーには室外機がないものの、室内の空気を取り込んで熱を取り除き、排熱する仕組みは壁掛けエアコンと同様です。壁掛けエアコンは室外機から排熱するのに対して、スポットクーラーは本体の排気口から排熱します。そのため、スポットクーラーを使用している間は冷風と同時に温風も排出されます。
一方、パーソナルクーラーは水が蒸発する際に、周囲の熱を奪う気化熱現象を利用して冷風を送り出す仕組みです。排熱の必要がないため、本体から温風が吹き出すことはありません。

スポットクーラーとエアコンの特徴の違い

続いて、スポットクーラーとエアコンの特徴の違いを確認してみましょう。主な違いは下記のとおりです。

■スポットクーラーとエアコンの違い
  スポットクーラー エアコン
室外機 なし あり
電源 家庭用コンセント
(100V)
専用コンセント
(100~200V)
設置工事 不要 必要
持ち運び 可能 不可能
冷却効果 狭い範囲に有効 広い範囲に有効

スポットクーラーは設置工事が不要で持ち運びも可能であり、家庭用コンセントで使用できるため、場所を選ばず利用できるのが大きな特徴です。ただし、冷却効果が及ぶ範囲は限られているため、人がいる空間だけ冷やしたい場合や、狭い部屋で使用する場合などに適しています。

一方のエアコンは、設置工事が必須となることから、設置した部屋でしか利用できません。また、エアコン専用コンセントを利用することになるため、設置できる場所も限られています。
ただし、スポットクーラーよりも冷却効果が高いため、広い範囲を冷やせる点が強みです。部屋全体の温度を下げたい場合には、エアコンのほうが適しているでしょう。

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スポットクーラーにかかる電気代

スポットクーラーにはどのくらいの電気代がかかるのか、いくつかの機種を例に見ていきましょう。
電化製品にかかる電気代は、「消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)」によって算出が可能です。本記事では、1日5時間、30日間使用したときの1ヵ月の電気代を、現在の電気料金の目安単価31円/kWhで算出します。また、電気代に関わる製品の周波数は、主に東日本地域で使用される周波数50Hzを採用しています。

■スポットクーラーの1ヵ月の電気代
機種 消費電力 電気代
CW-FA1623R 550W 2,557.5円
IPC-221N 620W 2,883円
MAC-20 690W 3,208.5円

※株式会社コロナ「CW-FA1623R
※アイリスオーヤマ株式会社「IPC-221N
※株式会社ナカトミ「MAC-20

機種によって多少の差はあるものの、スポットクーラーにかかる月間の電気代は2,500~3,200円程度です。
なお、各機器の消費電力は、メーカー基準で測定した値をもとにしているため、使用環境によっては電気代が異なる場合がある点には注意してください。

スポットクーラーとエアコンの電気代を比較

スポットクーラーとエアコンを同じ時間使用した場合、どちらの電気代が高くなるのでしょうか。
メーカー基準で測定した消費電力をもとに、8畳タイプのエアコンを冷房運転で1日5時間・月30日間使用した場合の電気代は下記のとおりです。

■エアコンの冷房使用時の1ヵ月の電気代
機種 消費電力 電気代
MSZ-ZW2521
(7~10畳)
500W 2,325円
AN253AFS-W
(7~10畳)
620W 2,883円
AY-R25H
(7~10畳)
675W 3,138.8円

※三菱電機株式会社「MSZ-ZW2521
※ダイキン工業株式会社「AN253AFS-W
※シャープ株式会社「AY-R25H

エアコンの冷房使用時にかかる電気代は、2,300~3,100円程度と考えていいでしょう。スポットクーラーの電気代が月2,500~3,200円程度かかることを踏まえると、エアコンのほうが電気代は安いといえます。

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スポットクーラーのメリットとデメリット

電気代だけを見ると、スポットクーラーよりもエアコンのほうが電気代は安く済むことがわかりました。それでも、スポットクーラーが世間で活用されているのは、エアコンにはないメリットがあるからです。ここでは、スポットクーラーのメリット・デメリットを整理しておきましょう。

スポットクーラーのメリットとデメリット

<スポットクーラーのメリット>

スポットクーラーの主なメリットは、大きく4つ挙げられます。それぞれどのようなメリットなのか見ていきましょう。

・取付工事が不要
スポットクーラーには室外機がなく、壁面等への設置も必要ありません。取付工事が不要で、すぐに使い始められるというメリットがあります。
・エアコンの使用が困難な部屋でも設置が可能
エアコンの取り付けが難しい部屋でも、スポットクーラーであれば利用できます。例えば、エアコン専用コンセントが設置されていない部屋や、壁面に十分な設置スペースがない部屋などでは、床に置いて利用できるスポットクーラーが活躍します。
・移動式のため持ち運びができる
スポットクーラーは移動式のため、さまざまな部屋に持ち運んで利用できます。製品によってはキャスターや取手がついているため、持ち運びも楽にできるでしょう。
・スポットを冷やすことに適している
スポットクーラーは、狭い範囲を集中的に冷やすことに向いています。人がいる範囲だけを冷やしたり、限られたスペースの温度を集中的に下げたりしたい場合は、エアコンよりもスポットクーラーのほうが効率的でしょう。

<スポットクーラーのデメリット>

さまざまなメリットがある一方で、スポットクーラーにはデメリットもあります。スポットクーラーは、下記に挙げる5つのデメリットを押さえた上で活用してください。

・部屋全体の冷却には不向き
スポットクーラーは、あくまでも限られた範囲を集中的に冷やすことに適しているため、部屋全体の冷却には不向きです。部屋全体が冷えるまでには長い時間が必要となることから、電気代がかさむ原因となります。部屋全体を冷やしたい場合は、エアコンを利用したほうがいいでしょう。
・閉め切った室内ではダクトホースをつなげる必要がある
スポットクーラーには室外機がないため、室内の空気を冷やした後の排熱が排気口から排出されます。冷風が出ていても、排気口から温風が排出されていれば部屋の温度は下がりません。閉め切った部屋で使用する際には、排気口にダクトホースをつなげて室外に熱風を逃がす必要があります。
・本体価格が高価である
機種にもよりますが、スポットクーラーの本体価格は決して安くありません。一般的には4 ~5万円程度の価格帯のものが多く、エアコンよりは安いものの、扇風機や冷風扇などと比べると高価格帯の電化製品といえるでしょう。
・本体が大きい
スポットクーラーは、エアコンの室内機と室外機を組み合わせた仕組みになっています。床に置いて使用するタイプの電化製品には空気清浄機やセラミックヒーターなどがありますが、それらと比べてスポットクーラーは大型の電化製品といえます。持ち運びができるとはいえ、設置するには床面にゆとりのあるスペースが必要です。
・広範囲の冷却や長時間の利用は電気代が高くなる
スポットクーラーは限られた範囲を集中的に冷やすことに向いているため、広い部屋全体を冷やしたい場合には電気代が高くなりがちです。また、同じ時間使用した場合の電気代はエアコンのほうが安いことから、スポットクーラーを長時間使用すると電気代がかさむ原因となります。使用する場所や時間帯を選ぶ必要があることは、スポットクーラーのデメリットといえるでしょう。

スポットクーラーの電気代を節約するなら電力会社の切り替えの検討を

スポットクーラーを利用する際に課題となる電気代の節約方法としては、電力会社の切り替えがおすすめです。2016年4月に電力小売が自由化されて以来、契約する電力会社を消費者が自由に選べるようになりました。現在契約している電力会社の料金プランよりもお得なプランを探すことで、電気代を無理なく効果的に抑えられる可能性があります。

電力会社の切り替えは、WEBサイトから簡単に行うことが可能です。切り替えに際しては、電気使用状況を測定する電力量計をアナログメーターからスマートメーターへと交換する場合もあります。しかし、スマートメーターへの交換は電力会社が工事を進めてくれるため、契約者側で対応すべきことは基本的にありません。

また、電力会社の切り替え後、送られてくる電気の質や安全性、災害時の復旧対応などは従来とまったく同じです。スポットクーラーの電気代をできるだけ節約したい方は、ぜひ電力会社の切り替えも視野に入れてご検討ください。

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スポットクーラーにまつわる疑問をQ&Aで解消!

スポットクーラーにまつわる疑問をQ&Aで解消!

スポットクーラーついて、よくある質問をQ&Aにまとめました。疑問点や不明点を解消して、スポットクーラーを効果的に活用していきましょう。

Q. スポットクーラーはどれくらい電気代がかかる?

メーカー基準で測定した消費電力をもとに、スポットクーラーを1日5時間、月30日使用した場合の電気代を求めると、およそ2,500~3,200円となります。エアコンの冷房を同じ時間、日数使用した場合の電気代が月2,300~3,100円のため、スポットクーラーの電気代のほうが高いといえます。

Q. スポットクーラーとエアコンの特徴の違いは?

スポットクーラーには室外機がなく、家庭用コンセント(100V)で使用できます。また、設置工事が不要で持ち運びに対応している点も大きな特徴であり、限られた範囲を集中的に冷却するのに適しています。

一方、エアコンには室内機と室外機がある点や、設置工事が必須となる点がスポットクーラーと大きく異なります。エアコンは据え付け型の電化製品のため、スポットクーラーのように持ち運んで使用することはできません。
ただし、エアコンは広い範囲を冷やすことに適しているため、部屋全体の温度を下げたい場合にはエアコンのほうが適しています。

Q. スポットクーラーのメリットとデメリットは?

スポットクーラーのメリット・デメリットは、それぞれ下記のとおりです。

<スポットクーラーのメリット>
・取付工事が不要
・エアコンの使用が困難な場所でも設置可能
・移動式のため持ち運びできる
・限られた範囲を集中的に冷やすのに適している
<スポットクーラーのデメリット>
・部屋全体の冷却には不向き
・閉め切った室内で使用する場合はダクトホースが必要
・本体価格が扇風機や冷風扇よりも高い
・本体サイズが大きい
・広範囲の冷却や長時間の利用は電気代高くなる

【まとめ】高くなった電気代を節約するには、HTBエナジーがおすすめ!

スポットクーラーは設置工事不要で使い始められることに加え、持ち運びができることから、限られた範囲を集中的に冷やしたい場合に便利な電化製品です。一方で、エアコンよりも電気代が割高である点はデメリットといえます。スポットクーラーを使用する際には、エアコンとの使い分けを意識することが大切といえるでしょう。

スポットクーラーの電気代が気になる方は、電力会社の切り替えによって電気代を節約するのも効果的な方法です。HTBエナジーでは、毎日2時間電気代が無料になるプランや、ガスとのセット契約で光熱費が割引になるプランなど、さまざまな料金プランをご用意しています。
2023年6月以降、電気代が長期にわたって値上がりしていく可能性があることから、現状のまま電気を使い続けていくと結果的に損をしてしまう可能性もあります。HTBエナジーで自分に合った電気料金プランを見つけて、ぜひ効果的に電気代を節約してください。

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