ブレーカーがすぐ落ちる原因と復旧方法!落ちるのを防ぐ対策も解説
目次
すぐ落ちるのはどれ?ブレーカーの種類3つ
ブレーカーには「アンペアブレーカー」「安全ブレーカー」「漏電ブレーカー」の3種類があり、それぞれに役割や落ちる原因、復旧方法も異なります。
ブレーカーは、配電盤から送られてきた電気を照明器具などに分ける「分電盤」と呼ばれる機器に合わせて取り付けられています。
また、アンペアブレーカーのスペースがない分電盤が存在することも覚えておきましょう。
アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは、家全体に流れる電流が設定値を超えた場合に電流を遮断するブレーカーです。家庭用にはそれぞれの契約により、15A・20A・30Aと設定されています。
アンペア数を増やすことで、一度に使える電流は多くなります。ただし、アンペア数が大きくなるほど月々の電気代の基本料金が高くなるため注意しましょう。電気の使用量と費用を考慮し、適切なアンペア数を選定することが重要です。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは、各部屋に送られる電気回路ごとのブレーカーです。家全体に影響するアンペアブレーカーとは異なり、安全ブレーカーの回路は各部屋それぞれに細かく分けられます。
回路ごとに容量が決められており、設定値を超えた場合、該当の部屋に流れている電流が遮断される仕組みです。
家全体ではなく、一部の部屋のみ停電した場合は、安全ブレーカーが原因と考えられます。たくさんの電気機器を同時に使用するような部屋がある場合は、とくに注意しましょう。
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーはその名の通り、漏電を検知した際に電源を遮断するブレーカーです。人体への感電事故や火災を防ぐための機能であり、漏電ブレーカーが落ちると家全体が停電します。
安全に電気を使うために、現代の建築基準法や電気工事規則においても設置が推奨される機器の一つです。
万が一の際に怪我を防ぐためにも、数年に一度は専門家による点検を行っておくことをおすすめします。
ブレーカーがすぐ落ちる原因と復旧方法
次に、家電などを使用していてブレーカーがすぐに落ちてしまう場合の原因・復旧方法について解説します。
アンペアブレーカーがすぐ落ちる原因と復旧方法
アンペアブレーカーが落ちてしまう原因は、消費電力の合計が設定アンペア数を超えることです。ドライヤーやホットプレートなど、電力を大きく消費する家電を同時に使った場合や、家電が不具合を起こした場合などに落ちることがあります。
アンペアプレーカーが落ちた時の復旧方法は以下の通りです。
- 【復旧方法】
- 1.電化製品の全ての電源を切りコンセントを抜く
- 2.アンペアブレーカーのつまみをあげる
安全ブレーカーがすぐ落ちる原因と復旧方法
安全ブレーカーが落ちてしまう原因は、一部の部屋で電気を使い過ぎてしまっていることです。また、電化製品のコードに傷がついているなどをしてショートを起こしている可能性も考えられます。
使っていない電化製品はコンセントから抜いておくこと、電気製品に問題がないか定期的に確認をすることも大切です。
- 【復旧方法】
- 1.落ちたブレーカーの回路を使っている部屋の電化製品の全ての電源を切りコンセントを抜く
- 2.安全ブレーカーのつまみをあげる
漏電ブレーカーがすぐ落ちる原因と復旧方法
漏電ブレーカーが落ちてしまう原因は、電気設備からの漏電や絶縁不良などです。電化製品の水回りで使用、古い電化製品の故障、損傷した電線なども原因として考えらえれます。
とくに電気設備の故障などは感電事故に繋がる可能性もあるため、至急電気会社に連絡・対策を依頼してください。
- 【復旧方法】
- 1.アンペアブレーカー、すべての安全ブレーカーを落とす
- 2.アンペアブレーカーと漏電ブレーカーのつまみをあげる
- 3.安全ブレーカーのつまみをひとつずつあげる
※3.で安全ブレーカーをあげたときに再び漏電ブレーカーが落ちた場合、その回路で漏電している可能性が高い
ブレーカーがすぐ落ちるのを防止する方法
ここでは、ブレーカーがすぐに落ちてしまうのを防止する具体的な方法について紹介します。
アンペアブレーカーがすぐ落ちるのを防止する方法
アンペアブレーカーが落ちるのを防ぐには、各電化製品の消費電力を把握することが重要です。消費電力については、説明書などに記載があります。各製品を利用するときは契約アンペア数を超えないように注意しましょう。
とくに大型電気製品を使用する際は、他の電気製品の使用を控えるようにしてください。また、不要な電気製品のプラグを抜く、省エネ製品に置き換えることで消費電力を抑えることも可能です。
これらを行っても頻繁にブレーカーが落ちてしまう場合は、契約アンペア数の見直しを検討するのがよいでしょう。
アンペア数を見直すのであれば、同時に電気料金プランを見直すこともおすすめです。HTBエナジーでは、家族構成やライフスタイルに合わせたさまざまな料金プランを用意しています。
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安全ブレーカーがすぐ落ちるのを防止する方法
安全ブレーカーが落ちるのを防ぐためには、電気機器の消費電力を確認し、回路ごとの負荷が適切であるか確認を行いましょう。安全ブレーカーが落ちるのは、過負荷やショートが原因であるケースが多く見られます。
とくに古い電化製品の場合には、定期的に配線の点検をすることが大切です。場合によっては電化製品の買い替えも検討してみましょう。
漏電ブレーカーがすぐ落ちるのを防止する方法
漏電ブレーカーが頻繁に落ちる場合、人命に関わるリスクがあるかもしれません。古い電気機器や配線の劣化による感電や火災などが発生する可能性があるため、漏電ブレーカーが落ちやすいと感じたら電気会社に連絡するようにしてください。
事故を未然に防ぐためには、電気製品や配線の定期的な点検、使用時間の分散などが効果的です。また、漏電ブレーカー自体の定期的な点検と、適切な容量への見直しも忘れず行いましょう。
ブレーカーを落としてしまいやすい家電製品とその対策
ここでは、具体的にどのような電化製品がブレーカーに影響を与えるのかについて解説します。結論を先に言うと、W(ワット)数が大きい家電製品ほどブレーカーを落としてしまう確率が高いです。
エアコンや冷蔵庫などの大型家電
エアコンや冷蔵庫などの大型家電は、家庭での電力消費の大部分を占めるため、ブレーカーを落としやすいといわれています。
とくに夏場のエアコン、冬場のヒーターは電力消費がピークに達します。ブレーカーを落とさないためにも、使用時には他の電気製品の使用を控えることが必要です。
また、最新機器には省エネ機能が搭載されているものも多いため、最新機器への買い替えも検討するのもおすすめできます。
ヒーター、トースターなどの発熱家電
ヒーター、ドライヤー、オーブントースター、電子レンジ、電気ケトルなどは、使用の際に発熱を伴います。短時間で高い熱を発生させるため、サイズの小さい家電であっても電力消費は大きいです。
複数製品を同時に使用すると、電力容量を超えてブレーカーが落ちてしまいます。ご家庭のライフスタイルに合わせて、使用時間をずらす工夫を行うことが必要です。
使用時間の見直しだけで対策が難しい場合は、電力容量を増やすことも検討し、電気工事業者に相談を行いましょう。
すぐ落ちるブレーカー、修理を依頼したほうがいい?
ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、電気工事事業者に相談をしてみるのがよいでしょう。とくに復旧方法を試しても改善しない、特定の家電使用時にのみ落ちる、ブレーカー自体から異音や異臭がするなどの場合は、修理を依頼するのを強くおすすめします。
ブレーカーの修理に関しては専門知識が必要のため、自分自身で修理や分解するのはNGです。集合住宅や賃貸住宅の場合は、修理を依頼する前に管理会社へも連絡を入れておきましょう。
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- ・利用した人や地域での評価が高い
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ブレーカーがすぐ落ちる!よくある質問
最後に、ブレーカーがすぐに落ちる現象に関するよくある質問を集めました。Q&Aの形式で解説するのでぜひ参考にしみてください。
Q.ブレーカーが落ちた時、すぐにスイッチを入れても大丈夫?
A.スイッチを入れる前に、全ての電化製品のプラグを抜き電力の過負荷が原因でないか確認を行いましょう。
そのあと、ブレーカーのスイッチが「OFF」の位置にあることを確認し「ON」に戻してください。ゆっくりと確実に動かし、無理に力を加えないよう注意しましょう。
Q.アンペアブレーカーと安全ブレーカーの違いはなに?
A.アンペアブレーカーは設定されたアンペア数を超えたときに落ちます。一方で、安全ブレーカーは回路に負荷がかかっている、漏電の可能性があることを検知して「安全のために」落ちる仕様です。
そのため、安全ブレーカーが落ちた場合は、専門業者などに依頼し徹底的に原因の確認を行いましょう。
Q.ブレーカーの定期交換は必要ですか?
A.ブレーカーの定期交換はとくに必要ありません。ブレーカーは長年にわたり使用をしても、性能が低下することは少ない製品のためです。
ただし、過剰な電流や頻繁に落ちる事象が発生している場合は内部の劣化が進んでいる可能性があります。そのような際は専門の業者に点検を依頼し、必要であれば交換を行いましょう。
ブレーカーがすぐ落ちる場合は、電気の使用量の見直しも検討
ブレーカーが落ちる原因の大半が、電気の使いすぎといわれています。日常の電気の使用量や使うタイミングなどを工夫していきましょう。電気の消費量に気を付けて使ってもブレーカーが落ちてしまう家庭は、契約アンペアの見直しがおすすめです。
ブレーカーがすぐに落ちてしまうとき、場合によっては漏電による感電や火災など、人命にかかわる可能性もあります。状況によっては専門家へ調査の依頼を行うことが重要です。
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