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LPガスとプロパンガスの違いは?メリットや料金が高い理由を解説

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LPガスとプロパンガスの違いは?メリットや料金が高い理由を解説
現在、自宅で「LPガス」を使用しているものの、プロパンガスや都市ガスとどう違うのか、どのように料金が決められているのかよくわからないと感じていませんか?

今回は、LPガスとプロパンガス・都市ガスとの違いや、LPガスのメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。LPガスの料金設定についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

LPガスとプロパンガスは同じもの

LPガスとは、LPG(Liquefied Petroleum Gas:液化石油ガス)のことです。LPガスの主成分は、気体燃料であるプロパンとブタン。家庭用のLPガスは、このうちプロパンを多く含むことから「プロパンガス」とも呼ばれます。
なお、業務用のLPガスはブタンの含有比率が高いため、「ブタンガス」と呼ぶことがあります。つまり、プロパンガス、ブタンガスのどちらもLPガスです。

LPガスは、冷却して液化することで体積を小さくして、ガスボンベに詰めて運搬されます。また、LPガスは空気よりも重いため、LPガスを使用している建物内には、ガス漏れ警報器が足下付近の低い位置に設置されているのが特徴です。

LPガスのメリット

LPガスは、その特性や流通形態などにより、特有のメリットがいくつもあります。主なメリットとしては、下記の4点が挙げられます。

発熱量が大きく、少ない使用量で済む

LPガスは都市ガスと比べて発熱量が大きく、より少ない使用量で同等の火力を得ることができます。LPガスの発熱量は1m3あたり99MJ(24,000kcal)ですが、都市ガスの発熱量は45MJ(10,750kcal)。つまり、LPガスは都市ガスの2倍以上の発熱量があるため、都市ガスの半分以下の使用量で同等の火力を得られるということになります。

出典:公益社団法人神奈川県LPガス協会「都市ガスへの切替勧誘が増えています

CO2排出量が少なく環境に優しい

LPガスは、石油や石炭といった化石燃料と比べてCO2排出量が少なく、環境に優しい燃料といえます。一例として、家庭用の燃料を灯油からLPガスに転換し、LPガスを使用したガスコンロや高効率給湯器を普及させることで、2030年の想定CO2削減量は、2013年比で637万tに達するという試算もあります。

また、LPガスは、燃焼時に硫化物やすすといった人体に有害な物質をほとんど発生しないよう、出荷段階において、不純物質の濃度が規定値以下となるように厳密に管理されています。そのため、屋内などでも安心して利用できます。

出典:日本LPガス協会「LPガスの特長:環境にやさしい

全国どこでも使用できる

LPガスは、ボンベを運べる場所であれば、全国どこでも使用できるのも特徴です。
都市ガスを使用するには、ガスを供給するガス管が地下に埋設されており、供給地点まで配管が達している必要があります。そのため、ガス管のない地域では配管工事を行わない限り、都市ガスを使用することができません。

一方、LPガスはガスボンベさえあれば、どこにでもガスを供給できます。人口の少ない地域や山間部、離島など、配管が困難な地域でもガスを利用できる点がメリットです。

出典:日本LPガス協会「LPガスの特長:環境にやさしい

災害発生時にも復旧が早い

災害に強いことも、LPガスの特徴のひとつです。2011年3月11日に発生した東日本大震災においては、地震発生後、LPガスは3週間程度で大方の復旧が完了。また、LPガスが4月21日に全面復旧したのに対して、都市ガスの全面復旧は5月3日でした。これは、LPガスと都市ガスの供給形態の違いによるもの。都市ガスは多数の世帯へ分散供給されているため、供給網全体を点検する必要がある一方で、LPガスは利用する世帯ごとに供給されているので、短期間で復旧できるのです。

また、LPガスは、ガスボンベと対応機器さえあれば使用できるので、避難所や仮設住宅などにも迅速に供給できます。非常時の給湯や調理、暖房や発電のためのエネルギー源として活用できる点は、大きなメリットといえるでしょう。

出典:日本LPガス協会「LPガスの特長:災害に強い

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LPガスのデメリット

LPガスには、さまざまなメリットがある一方で、デメリットとなりうる面もあります。特に顕著なデメリットとされるのは、料金の高さです。

LPガスは都市ガスよりも料金が高く、光熱費を押し上げる一因となりがち。実際にどれくらい料金が違うのか、LPガスの標準使用量(20m3)と、同等の発熱量を得るための都市ガスの使用量(45m3)で、2024年1月現在の料金を比べてみました。

<同じ発熱量を得るためのLPガスと都市ガスの料金比較>
・LPガス:1万5,597円(※1)
・都市ガス:7,530円(※2)

LPガスの料金はガス会社ごとに異なるものの、目安として都市ガスの料金の約2倍と捉えていいでしょう。

※1:一般社団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センター「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 速報(毎月調査)
※2:東京ガス「ガス料金の算定方法について

LPガスの料金が高い理由

LPガスの料金が都市ガスと比べて高い要因として、「ガス料金にコストが上乗せされている」ことと「事業者ごとに料金を決められる」ことの2点が挙げられます。

・ガス料金にコストが上乗せされている
LPガスは、供給地点ごとにガスボンベや供給設備を設置する必要があります。さらに、定期的にガスボンベを交換するための運送費や、設備を点検する人件費などもかかります。
こうした供給設備費用・運送費・人件費などがLPガス料金に上乗せされるため、都市ガスと比べて料金が割高になる傾向があります。
・事業者ごとに料金を決められる
LPガスは自由料金制であり、事業者ごとに料金を自由に決めることができます。そのため、事業者によって価格差が大きく、特にガスの使用料に応じて算出される、従量単価の価格差が広がりやすい面があります。

都市ガスはLPガスとは違うもの

ここまでLPガスについて解説してきましたが、比較対象として取り上げてきた、都市ガスとLPガスの違いをご存じでしょうか。
ここでは、都市ガスに関する基礎知識と、LPガスに比べて事業者間の価格差が小さい理由についてご説明します。

都市ガスの基礎知識

一般的に都市ガスと呼ばれているのは、LNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)です。主成分は気体燃料のメタンで、空気よりも軽い性質があるため、都市ガスが供給されている家庭ではガス漏れ警報器が天井付近の高い位置に設置されています。

都市ガスは、地中の配管を通じて供給されるため、配管工事が必要です。そのため、利用可能エリアは拡大しつつありますが、主な供給区域は人口が密集している都市部となっています。

都市ガスの発熱量はLPガスと比べて低いため、LPガスと同じ発熱量を確保するにはより多くの使用量を必要とします。
また、ガス機器も都市ガスに対応したものを使用しなければなりません。引越しなどの際は、これまで使用していたガス機器が使用できるか、ガスの種類をご確認ください。

事業者間の価格差が小さい理由

都市ガスは、2017年4月に小売価格の全面自由化が実現し、原則として事業者が自由に料金を設定できるようになりました。従来の大手都市ガス事業者以外もガスを販売できるようになったことで、各社がさまざまな特徴のあるプランを打ち出し、利用者に多様な選択肢を提供しています。

とはいえ、都市ガスはこれまで料金設定が法律で規制されていたことから、料金を大幅に引き上げる事業者は出てきていません。そのため、事業者による価格差は、以前から自由料金制だったLPガスと比べて小さくなっています。

LPガスの主な料金制度

LPガスは、事業者によって「二部料金制」「三部料金制」「最低責任使用料金制」といった料金制度を採用しています。各料金制度の違いは、下記のとおりです。

LPガスの主な料金制度

二部料金制

二部料金制とは、「基本料金」と「従量料金」の2つの要素で構成された料金設定です。月々のガス料金は、次の計算式にもとづいて算出されます。

<二部料金制のガス料金の計算式>
ガス料金=基本料金+従量料金(従量単価×ガス使用量)

基本料金には、プロパンガスのボンベにかかるコストをはじめ、設備費や保安費、検針費などが含まれています。なお、基本料金は一律で、ガス使用量に応じて変動することはありません。
従量料金には、ガスの原材料費や配送費などが含まれており、ガスの使用量に応じて変動します。

三部料金制

三部料金制とは、「基本料金」「設備利用等料金」「従量料金」の3要素で構成されている料金設定です。LPガス料金の透明化を図るために、基本料金と設備利用等料金を分けています。月々のガス料金は、次の計算式にもとづいて算出されます。

<三部料金制のガス料金の計算式>
ガス料金=基本料金+設備利用等料金+従量料金(従量単価×ガス使用量)

設備利用等料金には、ガス漏れ警報器の利用料や、配管・給湯器といったガス消費設備代金などが含まれています。二部料金制と比べて料金の内訳がより明確になっている点が大きな特徴です。

最低責任使用料金制

最低責任使用料金制とは、ある一定のガス使用量(最低責任使用量)までは固定料金とし、一定量を上回った分については、使用量に応じた従量料金とする料金設定です。月々のガス料金は、次の計算式にもとづいて算出されます。

<最低責任使用料金制のガス料金の計算式>
ガス料金=最低責任使用料金+従量料金(従量単価×最低責任使用量を超過したガス使用量)

実際に使用したガスの量が、最低責任使用量を下回った場合でも固定料金は変わりません。そのため、LPガス使用量が少ない家庭では、ガス料金が割高となる可能性があります。

LPガスの従量単価の種類

LPガスは、料金制度の違いだけでなく、従量料金を算出するための従量単価の決め方にも種類があります。どの従量単価の決め方を採用しているかは、事業者によって異なります。ここでは、「スライド型」「原料費調整型」「固定型」という、3つの従量単価の決め方についてご説明しましょう。

LPガスの従量単価の種類

スライド型

スライド型は、ガスの使用量に応じて従量単価が段階的に変動する仕組みです。一般的にはガスの使用量が多くなるほど、従量単価が下がります。

原料費調整型

原料費調整型は、LPガスの原料費に応じて、毎月~数ヵ月ごとに従量単価が変わる仕組みです。原油価格や為替レートといった、誰でも閲覧可能なデータをもとに従量単価を決定することで、LPガス料金の透明性確保を目指す仕組みといえます。
ただし、原料費調整額を導く計算式が法令で定められているわけではないため、実際の調整方法や調整額については各社まちまちです。

固定型

固定型とは、従量単価が常に固定されている仕組みです。使用量をもとに月々のガス料金を計算しやすい点がメリットといえます。
ただし、固定型といっても、LPガス料金は自由料金制なので、原料費の高騰などに応じて従量単価が値上げされる場合もあります。

LPガスの疑問をQ&Aで解消!

LPガスの疑問をQ&Aで解消!

LPガスに関するよくある質問をQ&Aにまとめました。疑問点や不明点の解消にお役立てください。

Q. LPガスとプロパンガス、都市ガスはどう違う?

LPガスはLPG(Liquefied Petroleum Gas:液化石油ガス)のことで、ガスの成分にプロパンが多く含まれているためプロパンガスとも呼ばれます。空気よりも重いのが特徴で、ガスボンベで利用者へ供給されます。
都市ガスはLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)のことで、空気よりも軽いのが特徴です。地中の配管を通じて供給されるため、都市ガスの供給には配管工事を行わなくてはなりません。そのため、都市ガスの供給エリアは人口密集地である都市部が中心となっています。
なお、LPガスと都市ガスでは、対応するガス機器が異なるので注意が必要です。

Q. LPガスのメリット・デメリットは?

LPガスのメリットとして、都市ガスよりも発熱量が大きいこと、CO2排出量が少なく環境に優しいこと、配管不要で全国どこでも使用できること、災害に強いことなどが挙げられます。一方で、都市ガスと比べて料金が高いことがLPガスの主なデメリットです。
LPガスの料金には、ガスボンベや供給設備などの設置費用のほか、運送費や人件費などが含まれています。また、LPガスは以前から自由料金制で、事業者ごとに料金を自由に決められることもガス料金が高くなりやすい要因のひとつです。

【まとめ】LPガス会社の乗り換えでガス料金は大きく変わる

LPガスには都市ガスにはないメリットがある一方、料金面では都市ガスよりも高い点がデメリットです。ただし、LPガスの料金は事業者ごとに大きく異なるケースも少なくないので、ガス会社の乗り換えで料金が大きく変わることも十分に想定されます。

今回ご紹介したポイントを参考に、現在契約しているLPガス会社以外の料金についても調べてみてはいかがでしょうか。必要に応じてガス会社の乗り換えを行い、ガス料金を節約する方法を模索してみてください。

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