洗濯機の電気代は1回いくら?乾燥する場合や水道代との比較、節約方法も解説
目次
洗濯機の水道代の計算方法
洗濯機を使用する際の、運転1回あたりの電気代の計算方法は以下の通りです。
洗濯機の電気代(円)=消費電力量(Wh)÷1,000×電力量料金単価(円/kWh)
消費電力量は、消費電力に運転時間を掛けたものです。これは製品によって異なり、製品のカタログや取扱説明書に記載されています。電気量料金単価の目安は、2022年7月から31円/kWhとされています。
洗濯機の消費電力量が98Whの場合、2022年7月の電力料金目安単価31円/kWhを用いて計算すると、電気代は約3円です。消費電力量が2,550Whの場合、同じ単価で計算すると電気代は約79円となります。
製品や選択したコースによって消費電力量が異なり、消費電力が変わることで電気代も変動する仕組みです。本記事で提示する電気代は参考程度にご覧ください。
※出典:資源エネルギー庁「省エネポータルサイト 」
【タイプ別】洗濯機の電気代の目安
洗濯機にはさまざまなタイプがあり、それぞれ電気代の目安が異なります。洗濯機のタイプ別の電気代について詳しく見ていきましょう。
乾燥機能なしの縦型洗濯機の電気代
乾燥機能なしの縦型洗濯機は、コンパクトなサイズのものが多く、ドラム式洗濯機と比べて価格が安い傾向にあります。これは、乾燥機能を使用しないことから、消費電力量が比較的低いためです。家庭でよく使用されるモデルの一つといえます。
洗濯のみ | |
---|---|
消費電力量 | 98Wh |
1回あたりの電気代※1 | 約3円 |
1ヶ月(30日)の電気代※2 | 約90円 |
※出典:Panasonic「全自動洗濯機 NA-FA12V3」
※1 1回あたりの洗濯にかかる時間を30分として計算
※2 1日1回洗濯するものとして計算
毎日使用しても月間約90円ととても経済的です。乾燥機能なしの縦型洗濯機は、コストパフォーマンスを重視する方におすすめといえます。
ヒーター式乾燥の縦型洗濯機の電気代
ヒーター式乾燥の縦型洗濯機は、縦型洗濯機の特徴である洗浄力の高さに加えて、乾燥機能も備えています。
洗濯のみ | 洗濯+乾燥 | |
---|---|---|
消費電力量 | 60Wh | 2,290Wh |
1回あたりの電気代※1 | 約2円 | 約71円 |
1ヶ月(30日)の電気代※2 | 約60円 | 約2,130円 |
※出典:Panasonic「洗濯乾燥機 NA-FW10K2」
※1 1回あたりの洗濯にかかる時間を30分、乾燥にかかる時間を2時間として計算
※2 1日1回洗濯するものとして計算
乾燥機能を使用する場合、消費電力量は洗濯のみの状態と比べて大幅に増加します。洗濯のみの使用は経済的ですが、乾燥すると1回あたりの電気代は約71円と高くなり、月間で約2130円かかります。
洗濯の回数が多い場合は電気代が大きな負担になる可能性があるでしょう。
ヒーター式乾燥のドラム式洗濯機の電気代
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機と比べて節水できる点や、乾燥後のふんわりとした仕上りが特徴です。
洗濯のみ | 洗濯+乾燥 | |
---|---|---|
消費電力量 | 65Wh | 1,750Wh |
1回あたりの電気代※1 | 約2円 | 約54円 |
1ヶ月(30日)の電気代※2 | 約60円 | 約1,620円 |
※出典:Panasonic「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VG780L」
※1 1回あたりの洗濯にかかる時間を30分、乾燥にかかる時間を2時間として計算
※2 1日1回洗濯するものとして計算
ドラム式洗濯機のヒーター式乾燥の電気代は高い傾向にあります。月間で洗濯と乾燥を毎日行った場合、約1620円かかる計算です。洗濯のみの電気代と比較して大きな差が見られます。
ドラム式洗濯機の電気代を抑えるためには、乾燥機能の使用頻度を抑えるのがよいでしょう。
ヒートポンプ式乾燥のドラム式洗濯機の電気代
ヒートポンプ式乾燥を採用しているドラム式洗濯機は、エネルギー効率が高いため省エネ性が注目されています。
洗濯のみ | 洗濯+乾燥 | |
---|---|---|
消費電力量 | 68Wh | 890Wh |
1回あたりの電気代※1 | 約2円 | 約28円 |
1ヶ月(30日)の電気代※2 | 約60円 | 約828円 |
※出典:Panasonic「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129CL 」
※1 1回あたりの洗濯にかかる時間を30分、乾燥にかかる時間を2時間として計算
※2 1日1回洗濯するものとして計算
ヒートポンプ式乾燥は、従来のヒーター式に比べて消費電力量が大幅に削減できます。洗濯と乾燥を両方行う際も、消費電力量は890Whと比較的低いため、電気代を大きく抑えられるのが魅力です。
洗濯と乾燥を毎日行っても、月間の電気代は約828円のため経済的といえます。
洗濯機の水道代の計算方法
洗濯する際、電気代だけではなく水道代も気になるでしょう。1回の洗濯でかかる水道代の計算方法は以下の通りです。
洗濯機の水道代(円)=標準使用水量(L)×水道単価(円/㎥)
※260円/㎥(水道料金136円/㎥・下水道使用料124円/㎥)一般社団法人 日本電機工業会調べ 総務省小売物価統計調査平成30年度実績(合計平均)
※出典:資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 | |
---|---|---|
標準使用水量 | 約150L | 約39円 |
1回あたりの水道代 | 約83L | 約22円 |
※出典:Panasonic「ドラム式と縦型 電気代・水道代の違い」
洗濯機の水道代は、洗濯機のタイプによって異なります。上記の表から、ドラム式洗濯機の方が縦型洗濯機より水道代が安いことが分かります。
本記事で紹介する洗濯機の水道代は、あくまで目安として参考にしましょう。
洗濯1回にかかる電気代・水道代を比較
縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 | |
---|---|---|
1回あたりの電気代(洗濯のみ) | 約2円 | 約2円 |
1回あたりの電気代(洗濯+乾燥) | 約71円 | 約28円 |
1回あたりの水道代 | 約39円 | 約22円 |
洗濯機のタイプによる電気代と水道代を比較してみましょう。上記の表は、ヒーター式乾燥の縦型洗濯機とヒートポンプ式乾燥のドラム式洗濯機を使用した例です。製品によって差異はありますが、ドラム式洗濯機の方が電気代と水道代が安いことが分かります。
また、高い頻度で大量に洗濯する家庭では、本体価格が高くても節水性や乾燥機能が優れているモデルを使う方が電気代を抑えられるケースもあります。
洗濯機を選ぶ際は、電気代や水道代のコストだけでなく、本体価格や使いやすさ、生活スタイルに合った機能性などを重視するのが大切です。
洗濯機の電気代の7つの節約方法
洗濯機の電気代を節約する方法を7つ解説します。以下を参考にし、ぜひ実践してみてください。
なるべくまとめ洗いをする
まとめて一度に洗ったほうが洗濯機の使用回数が減り、節電・節水になります。そのため、洗濯物の量が少ない日は翌日の洗濯物と一緒に洗いましょう。
ただし、洗濯物を詰め込みすぎるのは避ける必要があります。洗濯機の規定容量以上に洗濯物を詰め込むと汚れが落ちなかったり、洗濯機の故障につながったりするためです。洗濯物を、洗濯機の容量の8割程度にして回すのが望ましいといわれています。
洗剤は適量を使う
適量の洗剤を使うと効率的にすすげるため、水道代と電気代の節約につながります。洗剤が多すぎるとすすぎに余分な時間がかかり、水と電力の使用量が増えてしまうため注意しましょう。
また、洗剤の量を正しく守ることは、洗浄効果を最大限に発揮させたり、衣類を傷めてしまうのを防いだりするためにも重要です。
重い衣類は洗濯機の下のほうに入れる
重い衣類を洗濯機の一番下に入れると、洗濯機の回転効率が向上し電気代の節約につながります。重い衣類が底にあることで、洗濯機はよりスムーズに回転し、洗濯に必要なエネルギーが少なくなるためです。
また、洗濯物が均等に動くため汚れが落ちやすくなる利点もあります。バスタオルやシーツ、ジーンズなどの重いアイテムから洗濯機に入れる習慣をつけましょう。
こまめにフィルターを掃除する
定期的にフィルターを掃除してきれいに保つことで、乾燥時間が短くなりムダな電力の消費を抑えられます。フィルターが汚れていると、洗濯機の乾燥効率が低下し乾燥時間が長くなります。その結果、消費する電力が増えてしまいます。
フィルターの掃除は少しの手間ですが、電気代を節約するためにこまめに行いましょう。
スピードコース・お急ぎコースで洗う
スピードコースやお急ぎコースで洗うと、洗濯時間を大幅に短縮でき電気代を節約できます。スピードコースやお急ぎコースは、汚れがひどいものでなければ十分に落とせるため、軽い汚れや少量の洗濯物に適しています。
洗濯の際に洗濯物の汚れの程度を確認し、汚れがそれほどひどくない場合は、スピードコース・お急ぎコースの活用がおすすめです。
なるべく自然乾燥で乾かす
洗濯後、自然乾燥すると乾燥にかかる電気代がかからないため、大幅な節電が可能です。とくに、洗濯と乾燥では乾燥の方が消費する電力が多いため、そのぶんの電気代を浮かせられれば大きく節約できるでしょう。
時間に余裕があるときなどは、なるべく自然乾燥で乾かすのがおすすめです。
電気料金が安い時間帯に洗濯する
電気料金が安い時間帯に洗濯することは、電気代節約に有効です。多くの電力会社では、時間帯によって電気料金が異なる料金プランを提供しており、夜間や早朝などの時間帯に電気料金が割安になるケースが多く見られます。
最新の洗濯機には予約運転機能が搭載されているモデルも多く、設定しておけば指定した時間に自動で洗濯が開始されます。時間に余裕がない方でも、予約運転機能を活用すれば電気料金が安い時間帯に洗濯が可能です。
「HTBエナジー」では、一般家庭向けの電気プランを豊富に提供しております。「ママトクプラン」では、特定の時間帯に無料で電力を使えるため、家庭で電気を多く使う方にとってお得です。
このプランには、電気の基本料金が無料になる時間が設定されているため、その時間帯に合わせて電気を利用すればかなり電気代を抑えられるでしょう。さらに、電気とガスを一緒に契約することで年間1,224円節約できます。
電気をお得に利用したい方は、ぜひHTBエナジーへお気軽にお問い合わせください。
電気代を抑えられる洗濯機を選ぶための3つのポイント
電気代を節約するために洗濯機を買い換えるのはよい方法ですが、具体的にどのような洗濯機を選べばよいのでしょうか。ここでは、電気代を抑える洗濯機の選び方のポイントを紹介します。
必要な容量の洗濯機を選ぶ
電気代の節約を考えて洗濯機を選ぶ場合、必要な容量の洗濯機を選ぶことが重要です。容量が小さすぎると洗濯回数が増えて電気代が増加します。反対に、容量が大きすぎるとムダな電力を消費するため注意が必要です。
最適な洗濯機の容量は洗濯槽を8割程度埋める量のため、これを目安に洗濯機を選ぶとよいでしょう。
ヒートポンプ式乾燥のドラム式洗濯機を選ぶ
ヒートポンプ式乾燥のドラム式洗濯機は、消費電力が他のタイプと比べて格段に低いため、長期的に見ると電気代の節約につながります。縦型洗濯機や他の乾燥方式を使用するドラム式洗濯機と比べ、とくに乾燥時の電力消費を大幅に削減可能です。
電気料金が節約できるだけでなく、環境への配慮も兼ね備えた省エネ型の家電としても高い評価を受けている点も魅力といえます。
省エネ機能がついている洗濯機を選ぶ
省エネ機能を備えた洗濯機を選ぶことは、長期的な電気代の節約に効果的です。省エネ機能付きの洗濯機は、消費電力を効率的に抑える技術を採用しているため、毎回の使用時にかかる電力を最小限に抑えられます。
また、環境にも優しい選択肢として注目されています。初期投資は高いですが、将来的な電気代の節約を考えれば価値がある投資といえるでしょう。
さまざまな方法から洗濯機の電気代を節約しましょう
洗濯機の電気代は、使用する洗濯機のタイプ、製品、コースによって変わるものです。とくに乾燥機能を使う場合、洗濯機のタイプが電気代に大きく関わってきます。洗濯機を買い替える際はドラム式洗濯機や省エネ機能付き洗濯機を選ぶのがおすすめです。
また、洗濯機を使用する際、まとめ洗いやこまめにフィルターを掃除するなど小さな工夫を行うことで電気代を節約できます。電気代が安くなる時間帯に洗濯をするのも1つの節約方法です。
毎日の洗濯で少しでもコストを抑えたい方は、HTBエナジーのお得なプランをご検討ください。とくに「ママトクプラン」では、指定された時間帯に電力を無料で使用できるため、電気代の節約が大きく期待できます。
電気とガスのセット契約で割引が適用されるので、まとめて契約するのもおすすめしております。お得に電気代をお得に利用したい方は、ぜひHTBエナジーへお気軽にお問い合わせください。
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