エアコン(冷房・暖房)の電気代はつけっぱなしだと高い?1日・1カ月の場合を比較
目次
エアコンをつけっぱなしにすると電気代はお得になる?
30分程度の外出の場合 | つけっぱなしがお得 |
---|---|
1時間以上の外出の場合 | オフにした方がお得 |
エアコンのつけっぱなしにより電気代がお得になるかどうかは、電源を入れてから経過する時間によって変わります。結論、30分程度の外出であればつけっぱなしが、1時間以上外出するのであれば消した方がお得です。
エアコンの電力を最も消費するのは「電源を入れてすぐ~設定温度になるまで」の間とされています。また、室温と設定温度に差があればあるほど電力を消費します。
実際の電気の使用状況や季節によっても電気代は大きく異なりますが、下記ポイントを理解して電源をオフするタイミングを考えてみましょう。
- 【ポイント】
- 最も電力を消費するのは「電源を入れてすぐ~設定温度になるまで」の間
エアコンの電気代の計算方法
1時間あたり=消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh)
エアコンの電気代は上記の計算方法によって、おおよそ把握できます。電気料金単価は、2022年7月に公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として31円と定めました。
消費電力は各製品による違いや設定温度によって異なるので、エアコン本体や取扱説明書に記載されているデータをチェックしましょう。
エアコンを1日、1カ月つけっぱなしにした場合の電気代は?
1日つけっぱなし | 1カ月つけっぱなし | |
---|---|---|
電気代 | 654.72円 | 19,641.6円 |
1日中エアコンをつけっぱなしにすると1カ月で電気代はいくらになるのか、シミュレーションしてみました。
- エアコンの消費電力880W
- 電気料金単価31円/kW
- 1カ月を30日とする
上記の条件をエアコンの電気代の計算方法に当てはめてみましょう。
- 1時間あたり=消費電力(W)÷1,000×電気料金単価(円/kWh)
- =880W÷1,000×31円/kW
=27.28円
27.28円×24時間=1日654.72円
654.72円×30日=1カ月19,641.6円
エアコンを1日つけっぱなしにすると654.72円、1か月つけっぱなしにすると19,641.6円かかるという結果になりました。消費電力は各製品や設定温度、部屋の広さや外気・室温の気温、時間帯などによって異なるため、結果はあくまでも目安として参考にしましょう。
エアコンをつけっぱなしにするメリット
エアコンのつけっぱなしにするのに対し、あまり良い印象を持たない方も多いでしょう。以下では、エアコンをつけっぱなしにするメリットについて紹介します。
最適な気温で過ごせる
エアコンをつけっぱなしにすることによって、室内の温度変化による不快感が少なくなり、一日を通して快適に過ごせます。
夏場の帰宅時や冬場の寝起きなどは暑さや寒さが厳しいですが、エアコンをつけっぱなしにしておけば、室温を最適な気温に保つことが可能です。
体温が上がりすぎるような体調の変化も未然に防げるので、結果として体調管理にも役立つでしょう。
つけ忘れ・消し忘れの心配がない
エアコンをつけっぱなしにすれば、電源をつけたり消したりする必要がなくなります。自動運転にすることによって、快適な室温を維持するためにエアコン設定をおこなう手間が省け、時間の節約にもつながります。
エアコンを消すためにリモコンを探したり、出掛けた後に「エアコン消したかな……」と不安になったりすることも減るでしょう。
エアコンをつけっぱなしにするデメリット
エアコンをつけっぱなしにするのは、メリットだけでなくデメリットもあります。ここからは、エアコンをつけっぱなしにするデメリットを紹介します。
室内の空気が乾燥しやすくなる
エアコンを長時間つけっぱなしにすると、室内の空気が乾燥しやすくなります。空気が乾燥すると肌トラブルやのどの不調だけでなく、風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまいます。
冬場に暖房を使用する場合はとくにこの傾向が強いため注意しましょう。エアコンをつけっぱなしにするときは、併せて加湿器を使用するほか定期的に喚起するのがおすすめです。
エアコンの寿命が短くなる可能性がある
エアコンを連続運転していると、内部の部品に過度な負荷がかかり故障のリスクが高まります。とくにコンプレッサーなどのエアコンにおける主要部品が影響を受けやすく、最悪の場合修理や交換、買い替えが必要となります。
エアコンに負荷をかけすぎないよう、無理のない使い方をするとともに、定期的にメンテナンスするようにしましょう。
「自動お掃除機能」が使えない
エアコンをつけっぱなしにすることによって「自動お掃除機能」が利用できなくなります。「自動お掃除機能」とは、エアコンの使用を停止したのちに自動で内部を清掃してくれる機能です。
そのため、エアコンをつけっぱなしにしていると自動清掃機能が作動せず、内部の清潔さが保てなくなり運転効率が悪くなります。エアコンを健康的に長く使用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
「エアコンつけっぱなし」で電気代を節約するコツ
エアコンをつけっぱなしにしたいけど「電気代が心配…」ということもあるでしょう。ここからは、エアコンをつけっぱなしにしても電気代を節約するコツを紹介します。
「自動運転モード」にする
エアコンをつけっぱなしにするときは、自動運転モードにすると電気代を節約できます。
自動運転モードとは、室内環境をセンサーが自動検知して、冷暖房の強さを調整してくれるモードです。電力消費を最小限に抑えながら、状況に合わせて理想的な環境を保てます。
つけっぱなしの状態でも人がいない時間帯は運転を控えるなど、不必要な電力消費を抑え省エネ運転が実現できます。
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外気を遮断する
エアコンをつけっぱなしで電気代を節約する方法の1つに、外気を遮断することが挙げられます。窓やドアの隙間をしっかり塞いだり、ドアの開閉頻度を減らしたりすることによって、外気の侵入を防いで冷暖房効果を持続させられます。
断熱シートやカーテン、すだれ、ブラインドの使用も効果的です。さまざまな方法で外気を遮断することにより、エアコンの運転効率を高めて無駄な電力消費を抑えられます。
室内の空気を循環させる
室内の空気を循環させることは、エアコンをつけっぱなしにするときの重要な工夫の1つです。室内の空気を混ぜることで、エアコンの運転効率を高め部屋全体を均一な温度に保てます。
とくに暑くなりがちな夏場や寒くなりがちな冬場に、室温のムラをなくすにはこの方法が有効です。循環ファンや換気扇を使用すると外の新鮮な空気を取り入れられ、室温のムラがなくなり使用中のエアコンの負担を減らせます。
室外機の周辺に物を置かない
エアコンの運転効率を保つために、室外機の周りを空けておくのが重要です。室外機の周辺に物を置くと、熱交換の効率が落ちエアコンの消費電力が増える可能性があります。少なくとも60cm以上の空間を確保して、風通しを良くしておきましょう。
とくに夏場は室外機から放熱するため、周りが塞がっていると熱がこもって冷房が効きにくいです。室外機のメンテナンス時の作業なども考慮し、周辺には物を置かない方がよいでしょう。
こまめにフィルターを掃除する
定期的なフィルター掃除はエアコンの性能を長期間にわたって保つために有効で、電気代の節約につながります。
エアコンのフィルターが汚れていると、運転効率が落ちて冷暖房の効きが悪くなります。
結果的にエアコンに余計な負荷がかかり、電気代が無駄に高くなる可能性が出てきます。
フィルターの掃除は一般的に2週間に1回程度が推奨されていますが、使用頻度や室内環境などによって調整するのが大切です。
電力会社を乗り換える
電力会社を乗り換えることも、エアコンの電気代節約に有効な手段の1つといえます。2016年から始まった電力自由化により、自分のライフスタイルに合った料金プランを選べるようになりました。
各電力会社の料金プランを比較して、自宅での電力消費をパターンに最適なプランを選択すれば、電気代を削減できる可能性があります。
「HTBエナジ―」は、電気の信頼性と品質を安定的に供給している電力会社です。太陽光や風力といった再生可能エネルギーや自家発電設備、LNG (液化天然ガス)火力発電などの環境にやさしいエネルギーを目指して取り組んでいます。
毎日2時間電気代が無料になるプランや、ガスとセットで申し込むことによって光熱費がお得になるプランなど豊富なプランを用意しております。自分に合うプランも見つけやすいため、電力会社の乗り換え時はぜひHTBエナジーをご検討ください。
エアコンのつけっぱなしに関するよくある質問
Q.エアコンはつけっぱなしの方がお得?
A.30分程度の外出であればつけっぱなしが、1時間以上の場合は消した方がお得といわれています。エアコンの消費電力は起動時に最も高く、運転が安定してくると下がるためです。
設定温度や外気、エアコンの能力や時間帯によるので、使用状況に応じた運転方法を選択するのが節約の近道となります。
Q.エアコンはつけっぱなしでも大丈夫?
A.エアコンのつけっぱなしにすると火災のリスクがあるといわれていますが、実際は安全上の問題はありません。自動運転の場合、設定温度になると運転が止まり、室温が変化すると再び運転を開始するため、エアコンが無駄に動き続ける懸念はないといえます。
ただし、長時間の使用はエアコン本体の消耗を早める可能性があるため、適切な温度設定と定期的なメンテナンスが大切です。
HTBエナジーで電気代を抑えてエアコンを使おう
エアコンをつけっぱなしにした時の電気代は、気温や季節、エアコンの各種設定、メンテナンス状況などにより変化します。そのときの環境を加味し、エアコンをつけっぱなしにするか判断するのがよいでしょう。
高くなりがちな電気代ですが、換気したりフィルターをこまめに掃除したりなど、工夫次第で節約できます。また、自分にあった料金プランにより電気代を削減できる可能性もあるため、電力会社の乗り換えを検討するのもおすすめです。
HTBエナジーでんきでは、電気代がお得になるプランを複数ご用意しています。電気代を節約するコツを実践してもなかなか料金を抑えられないという方は、ぜひHTBエナジーの豊富な料金プランをご覧ください。
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