都市ガスとプロパンガスの違いを比較!料金・メリット・デメリットまで紹介

目次
【比較】都市ガスとプロパンガスの違い
比較項目 | 都市ガス | プロパンガス |
---|---|---|
料金 | 月額約3,000~4,000円(10m³使用時)※東京ガスの場合 | 月額約8,000~9,000円(10m³使用時)※全国平均 |
供給方法・エリア | 地下パイプラインで供給 都市部中心 |
ボンベで個別供給 全国どこでも利用可能 |
原料・成分の特性 | 液化天然ガス(主成分:メタン) 空気より軽い |
液化石油ガス(主成分:プロパン・ブタン) 空気より重い |
熱量・火力 | 約11,000kcal/m³ | 約24,000kcal/m³ |
復旧にかかる時間 | 地下パイプライン破損時は復旧に数日~数週間 | ボンベ交換のみで数時間~1日程度 |
使用できるガス機器 | 都市ガス専用機器が必要 | プロパンガス専用機器が必要 |
新居のガス選びや現在のガス契約プランの見直しで悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。ここでは、都市ガスとプロパンガスの違いを項目別に比較表でくわしく解説します。
料金
ガス使用量(1カ月あたり) | 都市ガス | プロパンガス |
---|---|---|
5㎥使用 | 約1,700円 | 約6,000円 |
10㎥使用 | 約2,500円 | 約9,000円 |
15㎥使用 | 約3,500円 | 約11,500円 |
20㎥使用 | 約4,000円 | 約16,000円 |
※東京ガスの場合
※出典:東京ガス株式会社「ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通、2024年検針分) 」
※出典:経済産業省資源エネルギー庁「1.LPガス小売価格調査 2024年12月調査家庭用液化石油ガス市況調査(速報版)」
家計への影響が最も大きいのが、料金の違いです。都市ガスはプロパンガスの約半分以下の料金で利用できます。10m³使用時では都市ガスが約2,500円に対し、プロパンガスは約9,000円となっています。
この差は供給システムの違いによるもので、都市ガスは地下パイプラインによる効率的な大量供給が可能です。一方でプロパンガスは個別配送をするためのコストが料金に反映されています。
供給方法・エリア
都市ガスとプロパンガスでは供給方法に大きな違いがあります。都市ガスは地下パイプラインで都市部中心に供給されるため、利用できる地域が限定的です。
一方、プロパンガスはボンベで個別供給されるため、山間部や地方でも利用可能です。全国どこでも使用でき、引っ越し先によってはプロパンガスのみとなる場合もあります。
原料・成分の特性
都市ガスの原料は液化天然ガス(主成分:メタン)で空気より軽い性質があるため、漏れた際は上方に拡散しやすいことが特徴です。
プロパンガスは液化石油ガス(主成分:プロパン・ブタン)で空気より重く、漏れると床面や低い場所に滞留する可能性があります。どちらも安全性を考慮して臭いが付けられており、早期発見が可能です。
熱量・火力
都市ガスの熱量は1m³あたり約11,000kcal、プロパンガスは約24,000kcalと約2倍の差があります。熱量のみで比較するとプロパンガスの火力のほうが大きいです。
ただし、家庭用機器は各ガスの特性に合わせて設計されているため、実際の調理や給湯での使用感に大きな違いは感じられません。どちらも効率的な燃焼が可能です。
復旧にかかる時間
災害時の復旧スピードには大きな違いがあります。都市ガスの地下パイプラインが破損した場合、配管の点検・修理のために数日~数週間が必要です。
一方、プロパンガスはボンベ交換のみで供給再開できるため比較的早く復旧します。各家庭の個別設置によるため、周辺の被害状況に左右されにくい点がメリットです。
使用できるガス機器
都市ガス用とプロパンガス用の機器は互換性がないため、それぞれに専用機器が必要です。これはガスの種類によって熱量が異なるためです。
そのため引っ越しでガスの種類が変わる場合は、ガスコンロや給湯器などの機器を交換する必要があります。また、安全のため専門業者による確認・作業も必要です。機器の交換には費用がかかるため、事前の確認が重要となります。
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おトクなクーポンが使える!都市ガスを選ぶメリット・デメリット
都市ガスを選択する際のメリットとデメリットを把握しておくことで、より適切な判断ができるでしょう。ここでは都市ガスの特徴をくわしく解説していきます。
都市ガスを選ぶメリット3選
- ・料金を抑えられる
- ・空気よりも軽く換気をしやすい
- ・二酸化炭素の排出量が比較的少ない
都市ガスの大きな魅力は、プロパンガスと比較して大幅な光熱費削減を実現できることです。年間で数万円単位の節約ができる場合もあります。
安全面では、主成分のメタンが空気より軽いため、ガス漏れ時も上方に拡散し窓を開けるだけで効率的に換気できます。環境面でも、二酸化炭素排出量が少なく、カーボンニュートラルへの貢献が可能です。
都市ガスを選ぶデメリット2選
- ・供給エリアが限定されている
- ・災害発生時、復旧に時間がかかりやすい
都市ガスの大きな制約は、供給エリアが限定される点です。主に都市部での利用が中心となり、地方や山間部では利用できない場合があります。
また、大規模災害時には、地下パイプラインの損傷により、数週間から数カ月間の供給が停止するリスクもあります。引っ越し先選びや災害対策を考える際は、これらの制約を十分に考慮する必要があるでしょう。
ライフスタイルに合わせて選べる
充実の電気料金プランプロパンガスを選ぶメリット・デメリット
プロパンガス選択時の判断材料として、メリットとデメリットの両面を理解することが重要となっています。各特徴をくわしく見ていきましょう。
プロパンガスを選ぶメリット3選
- ・全国で幅広く利用できる
- ・災害発生時に早く復旧する
- ・初期費用を抑えやすい
プロパンガスは、基本的に全国どこでも安定したガス供給を受けられます。山間部や離島でも利用でき、転勤族や地方移住を検討する方に最適です。また、災害時にも各家庭のボンベから個別供給されるガスのため、数時間から1日程度で復旧します。
初期導入時も大規模な配管工事が不要で、設置コストを抑えられることが利点です。賃貸物件では、ガス会社が設備費用を負担する場合も多いため、入居者の負担をさらに軽減できます。
プロパンガスを選ぶデメリット2選
- ・毎月のガス代がかさみやすい
- ・急な値上げのリスクもある
プロパンガスの最大のネックは、都市ガスの約2倍になる料金負担です。配送コストや人件費により、同じ使用量でも月額数千円、年間では数万円単位の差額が発生します。また、料金設定が各事業者の裁量に委ねられているため、契約後の値上げリスクもあります。
とくに、家族世帯では負担が重くなりやすいです。長期的な家計管理の観点から、定期的な料金見直しと他社比較が不可欠といえるでしょう。
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おトクなクーポンが使える!都市ガスとプロパンガス、選ぶならどっち?
都市ガスの利用が向いているケース
- ・月々の光熱費を重視する方
- ・環境問題に関心のある方
月々の光熱費を重視する方は、都市ガスを選択するとよいでしょう。年間数万円単位の節約効果があるため、家計に大きな影響を与えます。
また、都市ガスの料金改定には認可が必要なため、簡単に料金が変わらないという面もあります。したがって、長期的に安定した家計管理が可能です。さらに、都市ガスは二酸化炭素排出量が少ないため、環境問題に関心のある方にも最適といえます。
プロパンガスの利用が向いているケース
- ・災害対策を最優先に考える方
- ・転勤や引っ越しが多い方
プロパンガスは万が一供給が止まってしまうことがあっても、ボンベから個別で供給されているため、早ければ数時間で復旧します。災害対策を重視する方にとって、「復旧の早さ」は大きなポイントでしょう。
さらに、全国対応の利便性から、転勤や引っ越しが多い方にもおすすめといえます。住環境が変わっても同じガス環境を維持できるため、生活の安定性を保てるでしょう。
ライフスタイルに合わせて選べる
充実の電気料金プランガスのプランはどう決める?光熱費を節約する賢い選び方
- ・現在の居住地が都市ガスの供給エリアかどうかを調べる
- ・複数のガス会社のプランを比較して決める
- ・電力会社や電気のプランの見直しも一緒に検討する
都市ガスかプロパンガスかを選ぶ際は、まずはお住まいの地域でどちらのガスが利用可能なのかを調べましょう。さらに、契約会社を選ぶ際は、基本料金と電力量料金をチェックし、年間コストで比較します。
プロパンガスの場合は、契約後の料金変動リスクを考慮し、複数社からの見積もりと料金保証制度も確認しましょう。データに基づいた選択こそが長期的な節約につながります。
また、ガスと一緒に電気会社や電気のプランの見直しも検討してみてください。光熱費全体を節約するには、ガス会社・プランと合わせて見直してみることも重要です。
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おトクなクーポンが使える!都市ガスとプロパンガスに関するQ&A
ガス選択でよくある疑問点について、実用的な回答をくわしくまとめました。契約前の不安解消や最終的な判断にお役立てください。
Q.都市ガスとプロパンガスを見分ける方法は?
最も確実な方法は、ガスメーターや請求書の確認です。都市ガスには「13A」や「12A」などの表示があり、プロパンガスには「LPG」や「液化石油ガス」などと記載されています。また、敷地内にガスボンベがある場合はプロパンガス、ガスボンベがなく地下から配管が来ている場合は都市ガスです。
Q.集合住宅でもガスの種類の切り替えはできる?
集合住宅では、建物全体で統一されているため、個別でのガス種類変更は基本的にできません。とくに、ガス会社が指定されている場合や、プロパンガスを使用している場合は変更不可です。
ただし、管理会社や大家に確認し、入居者全体での合意が得られれば変更可能です。
Q.都市ガスからプロパンガスのプランに切り替えるには?
都市ガスからプロパンガスへの切り替えは、配管工事とガス機器を交換する必要があります。この際、工事費用は数十万円かかる場合があるため、注意が必要です。都市ガスからプロパンガスへの切り替えには、費用と手間がかかることを念頭に置いておきましょう。
Q.プロパンガスから都市ガスのプランに切り替えるには?
プロパンガスから都市ガスへ切り替えるには、お住まいの地域が都市ガスの供給エリア内であることが必須条件です。切り替えるためには、ガス会社への申込み、配管工事、ガス機器の交換が必要です。
Q. 一人暮らしの場合の都市ガスとプロパンガスの料金の差は?
一人暮らしの平均的なガス使用量5~8m³の場合、都市ガスは月額1,500~2,500円、プロパンガスは月額4,000~6,000円程度となっています。年間で約3~5万円の差額が生まれるため、一人暮らしでも料金差は大きな判断材料となっています。
ライフスタイルに合わせて選べる
充実の電気料金プラン自分に最適なガス選択で快適な暮らしを実現しよう
都市ガスとプロパンガスの違いを理解することで、住環境に最適な選択ができるようになります。料金面では都市ガスが有利ですが、供給エリアや災害時の復旧速度ではプロパンガスがおすすめです。
引っ越しやガスプラン見直しの際は、月間使用量、住所、将来の住居計画を総合的に検討してください。光熱費削減は家計管理の重要な要素となるため、しっかりと比較検討をして選びましょう。
「HTBエナジー」では、電気とガスのセットプランなら、年間1,224円の割引が適用されます。そのほかにも、毎日電気料金が2時間無料になるプランや、ライフスタイルに合わせて自由に選べるプランを豊富に用意しています。HTBエナジーのおトクなプランをぜひチェックしてみてください。
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